風俗業界で働く男たちの恋愛事情：内勤スタッフが語る、プロポーズと結婚の本音
風俗内勤スタッフには既婚者が多く居ます。
それでもやはり結婚しづらいイメージが依然としてありますよね？
そんなわけで今回は、某店の内勤スタッフ・Fさんの実体験をもとに風俗内勤スタッフの結婚事情を解説していきたいと思います。
このコラムでは、風俗業界の内勤スタッフという、ちょっと特殊な立場にある男たちが、どんなふうに恋をして、どんなふうに結婚に向き合っているのか。
婚約指輪を渡す時に感じた迷いや、プロポーズの裏側にあった不安、そして「本当にこの道で良かったのか」という葛藤まで、リアルに語っていきます。
内勤スタッフの恋愛、なぜこんなに難しいのか？
風俗業界で働く男性——特に内勤スタッフという立場にあると、恋愛のハードルは想像以上に高くなります。
女の子を管理し、現場を回し、時にはお客様対応もする。昼夜逆転の生活に不規則なシフト、休みの日もトラブル対応の電話が鳴る……そんな日常の中で、心から安心できる関係を築くのは簡単ではありません。
Fさんの証言
私は風俗業界の内勤スタッフとして、もう十年以上働いています。この業界に入ったきっかけは、「安定した収入が欲しい」「普通の仕事じゃ物足りない」なんて単純なものでした。でも、気づけば人生の半分近くをこの仕事に費やしていたわけです。
そんな自分に、彼女ができて、同棲が始まって、やがて「結婚」の二文字が現実味を帯びてくるようになった時、正直、心のどこかで不安が渦巻きました。
「風俗の仕事をしてる男と、まともな結婚なんてできるのか？」 「婚約指輪なんて渡して、彼女の家族は納得するのか？」 「子どもができたら、俺の仕事のこと、どう説明すればいい？」
普通の会社員とは違うこの職業に就く男性たちは、表向きは冗談めかして語るけれど、本音では誰もが一度はこんなことを考えているんじゃないでしょうか。
でも、私のような男にも「愛される資格」があって、「幸せになっていい権利」があると気づいたのは、ほんの数年前のこと。きっかけは、たまたま現場で聞いた先輩スタッフの一言でした。
「お前が悩んでるのは、お前が真面目に向き合ってる証拠だよ。堂々としてればいいんだ」
その言葉が、心の奥に深く刺さって、少しずつ考え方が変わっていったんです。
読んでくれているあなたが、同じような立場で悩んでいたとしても大丈夫。私たちは一人じゃないし、幸せの形だって一つじゃない。
ちょっと泥くさくても、ちょっと歪でも、自分なりの愛を見つけていけたらいい。
そんな願いを込めて、これからお話ししていきます。
まず最初に立ちはだかるのが「仕事の話をどこまで正直に言うか問題」です。実際、私自身も最初の頃は「夜の業界にいる」とぼんやり伝えては、相手の反応をうかがっていました。でも、曖昧にしても信頼関係は育たないし、後からバレたときの傷は大きい。だから、途中からは最初に「風俗業界の内勤をしている」と正直に伝えるようになったんです。
それを聞いて去っていく女性もいれば、「ふーん、そんな世界もあるんだね」と興味を持ってくれる人もいました。でも、いちばん多かったのは「理解はしたけど、やっぱり親には言えないなあ」という反応。こっちとしては生活を支える真面目な仕事のつもりでも、世間のイメージはまだまだ厳しいんだなあと痛感させられます。
それでも、恋愛を諦める理由にはならなかった。むしろ、「この仕事だからこそ、自分の価値をちゃんと認めてくれる人と出会いたい」と思うようになりました。給料はそこそこあるし、スタッフ仲間も仲が良い。仕事にやりがいも感じている。でも、心のどこかで「普通の幸せ」を求めていたんです。
本音を言えば、「風俗業界の男は遊び人」「浮気性」「家庭向きじゃない」っていう偏見に、何度も悔しい思いをしてきました。誠実に付き合っても、相手の不安がぬぐえない。そんなとき、何度も思ったんです。「自分が誰かにとっての“ちゃんとした男”になれる日は来るのかな？」って。
でもね、恋愛って結局、自分をどう扱うかなんですよね。
自分の仕事に誇りを持って、相手に正直に接して、それでも一緒にいたいと思ってもらえたなら、それが何よりの証明なんです。だから、恋愛がうまくいかなかった時期を経て、少しずつ変わっていきました。
「相手に理解されないんじゃなくて、俺が自分を信じきれてなかったんだ」そう気づいた時、初めて、ちゃんと恋愛を始められた気がしました。
プロポーズの“正解”って、どこにあるんだろう？
ちなみに、Fさんの証言の前に、婚約指輪に悩んでいる男性に向けて、フージョブ編集部なりに「これは外さない！」と思ったブランドをこっそり紹介しておきますね！
ヴァンクリーフ&アーペル：繊細なデザインとロマンチックな逸話で知られる、フランスの老舗ハイジュエラー。
ショーメ：ナポレオン皇帝が愛したブランド。王妃の気分になれるような、気品あふれるデザインが魅力。
ブシュロン：個性的で洗練されたスタイルが特徴的。人と違うものを選びたい彼女にはぴったり！
メレリオ・ディ・メレー：世界で最も古いジュエラーブランド。知名度こそ低めでも、特別感と格式の高さは抜群。
モーブッサン：芸術的なラインと遊び心のあるデザインで注目度上昇中。他の人とかぶりたくない人におすすめ。
Fさんの証言
結婚を意識し始めたのは、同棲して1年が過ぎた頃でした。毎日が慌ただしくても、帰ればホッとできる場所がある。その「普通の幸せ」が、思いのほか心地よかったんです。
でも、いざプロポーズを考えた時、悩みが止まらなくなった。
正直、結婚そのものよりも「どうプロポーズするか」の方がよっぽど難しかったんですよね。
まず引っかかったのは「婚約指輪」。世の中には給料3ヶ月分が相場だとか、ブランドものが喜ばれるとか、色々な“常識”がある。でも、自分がその枠にハマっていいのか、本気で悩みました。
風俗業界という特殊な世界で稼いだお金。相手の親御さんにそれをどう思われるか、考えるだけで胃が痛くなりました。それでも、何よりも大切だったのは「彼女が喜ぶかどうか」。見栄とか世間体じゃなく、彼女の顔を思い浮かべながら選んだ指輪なら、それで十分だって思えたんです。
実際にプロポーズをしたのは、ふたりでよく行くお気に入りの居酒屋でした。特別なレストランでも夜景のきれいなホテルでもなくて、いつも通りの空間。でも、彼女は泣いて喜んでくれました。指輪の箱を開けた瞬間、「この人でよかった」と言ってくれたその言葉だけで、過去の不安や葛藤が一気に報われたような気がしたんです。
婚約指輪はただの“モノ”かもしれない。でも、それを渡す過程で感じた不安や覚悟、そして喜びは、確かにふたりの絆を強くしてくれました。
そして今思うのは、プロポーズの正解なんて、誰かが決めるものじゃないってこと。大事なのは、「あなたとこれからも一緒に生きていきたい」という想いを、あなたなりのやり方で伝えること。形じゃなく、気持ち。豪華さじゃなく、誠実さです。
地味婚の時代でも、婚約指輪に“夢”を持つ女性は多い
最近は「地味婚」「ミニマム婚」なんて言葉が主流になってきて、結婚式は挙げずに入籍だけ、指輪も省略、なんてカップルも珍しくありません。経済的な理由や価値観の変化もあって、「無理にお金をかける必要はない」という考えが広がるのも、ある意味とても健全なことです。
でもね、それでも「婚約指輪に憧れる」っていう気持ちは、多くの女性の心にちゃんと残ってるんですよ。
「一生に一度のことだから」 「形に残るものが欲しいから」 「指輪を見るたび、彼の気持ちを思い出したいから」
そうやって、小さな箱を開ける瞬間に、自分がどれだけ大切にされているかを実感したいという気持ちは、時代が変わっても色褪せないもの。SNSでも「婚約指輪は欲しくないって言ったけど、実はちょっとだけ期待してた」なんて呟きがたくさん流れてくるのを見ると、やっぱり“あの瞬間”には特別な魔法があるんだなって思います。
もちろん、指輪がすべてではありません。渡さなかったからって愛が足りないわけじゃないし、逆に高価な指輪を渡したからって、その後の関係がうまくいく保証もありません。
でも、「自分のために選んでくれた」「時間をかけて悩んでくれた」——そんなプロセスそのものが、何よりも心を動かすんです。
たとえ相手が「派手なものは苦手」だったとしても、一度は「どんな指輪が似合いそうかな？」って想像してみること。それが、相手への敬意であり、思いやりなんだと思います。
Fさんの証言
私自身、婚約指輪を選ぶ時、正直かなり悩みました。「本当に必要なのか」「彼女は気にしないと言ってくれたけど、内心はどうなんだろう」って。
でも、結果的に「やっぱり用意してよかった」って思えたのは、彼女が指輪を見つめながら照れくさそうに微笑んでくれたから。
たとえ地味婚でも、婚約指輪には「物語」がある。派手さはなくても、その一粒のダイヤに詰まった時間と気持ちこそが、二人だけの記念になるんです。
「こんな時代に、婚約指輪なんて古くさい」なんて声もあるけれど、大切なのは“古いか新しいか”じゃなくて、“二人の心がそこにあるか”どうか。
たったひとつの指輪に込められた「覚悟」と「愛情」は、やっぱり特別なんですね。
まとめ
結局のところ、風俗業界で働く内勤スタッフであろうと、どんな職業であろうと——「誰かを本気で大切にしたい」と願う気持ちは、誰にも否定できないはずです。
この仕事をしていると、恋愛や結婚に対して、どうしても一歩引いてしまいがちです。世間の目、家族の反応、将来の不安……そのすべてが、心のブレーキになります。
でも、本当に大切なのは、他人の価値観に振り回されず、「自分がどう生きたいか」を大切にすることなんじゃないでしょうか。
婚約指輪ひとつ取っても、そこに込められる想いは人それぞれ。地味婚が増える時代でも、指輪に「夢」や「安心」を見出す人は多いし、それを贈る側の男性にも、自分なりの覚悟や優しさがあります。
派手じゃなくてもいい。高価じゃなくてもいい。でも、「あなたのために選んだ」という行動は、何よりも誇れる愛の証です。
内勤スタッフだって、ちゃんと愛されていいし、ちゃんと幸せになっていい。そう思えるようになった今、これからパートナーと一緒に築いていく日々が、どんな未来になるのか楽しみでなりません。
だから、もしこの記事を読んでいるあなたが今、恋愛や結婚に不安を感じているなら——
どうか、自分を信じてください。あなたには、愛される価値がある。そして、愛する力もちゃんとあるということを。
