風俗ワーク 幹部候補と店舗スタッフの違い・メリット・デメリット
2023/04/15
風俗店が掲載している男性求人の募集職種の中には、通常の『店舗スタッフ』の他に、『幹部候補』というものがあります。特に大手グループの求人によく見られます。
風俗業界での仕事を経験したことがない男性は、風俗店の求人広告でこの『幹部候補』または『幹部候補生』という言葉を見た時に、「何なのだろう?」と疑問に思うのではないでしょうか。今回はこの幹部候補生について説明をします。
店舗スタッフと幹部候補生の仕事の違い
店舗スタッフというのが、所謂風俗店の店員だということはわかると思います。幹部候補生というのは店長候補生、つまり管理職候補のスタッフです。一般の企業でいえば、総合職に当たります。
普通の企業をイメージしてもらうとわかりやすいのですが、一般業務を行うスタッフは社員もいればアルバイト、パートなど非正規労働者もいます。彼らをまとめあげ、総合的なビジネス戦略をプランニングしたりマネジメントしたりするのが総合職の役割で、昇進すれば管理職や役職者へとなります。
風俗業界でも同じことで、幹部候補生はまずは店舗スタッフの通常業務をこなしつつ、ゆくゆくは(風俗業界の性質上、かなり早期に)店長、ゼネラルマネージャー(風俗店によっては統括、エリアマネージャーなどと呼ぶ)のようにグループの幹部としての立場になっていくことが予定されています。
昇進のスピードの差は?
そもそも風俗業界自体が、普通の企業ではありえないスピードで昇進することができる業界です。経歴不問で、能力があれば引き上げられるという完全実力主義を採っています。逆にそうでない風俗店、風俗会社なら働く意味がないと思います。
なので、幹部候補生だから昇進するのではなく、幹部に相応しい能力や成果に対して昇進・昇給が発生するのです。例え幹部候補生でなく店舗スタッフとしての採用であっても、優れたスキルや能力の落ち主であればスピーディーに昇進するでしょう。
ただし、店長など幹部になれば売上金の管理を始め、大きな責任を負う立場になりますので、臨時バイトというわけにはいきません。バイトから社員登用、社員から幹部と手順を踏むことになるでしょう。その点では、最初から社員として採用されている幹部候補生の方が、回り道がない分早いといえるかもしれません。
また、幹部候補生は幹部になることを目標にする前提で採用されていますので、人事考課の際にも初めから「もう、次の役職にしても大丈夫か?」というスタンスで見られることも多いでしょう。
完全未経験でも幹部候補になれるのか?
なれます。それが風俗業界です。まったくの未経験でも、経歴がどのようなものであっても、問題になるのはその職場でどれだけの仕事ができるかという現状だけです。ただし、風俗スタッフとしての経験者なら、最初の研修がなかったり短かったりはするかもしれません。
実務でも基本がわかっている分、スムーズにこなせるというアドバンテージはあります。でも実際には、多くの風俗店や風俗グループで、他業種から転職して来た未経験者がどんどん幹部になっています。
幹部候補に必要なスキルや能力
幹部候補に必要なスキルや能力にはどのようなものがあるのでしょうか。
基本的な店舗スタッフの業務スキル
幹部候補生といえど最初は一店舗スタッフです。女性キャストへの対応やお客様への対応などの基本的な店舗スタッフ業務から、仕事は始まります。それがこなせるようになって初めて、次の段階へ進むのです。
総合的ビジネススキル、経営能力
店長ともなれば店を運営していく経営能力が求められます。店長の経営能力で、その店の売上が大きく変わってしまいます。問題点に気付き精査し、戦略を立てそれを実行に移す総合的なビジネススキルが必要です。風俗店も今や立派なビジネスです。一般企業と何ら変わることなく、経営スキルがある風俗店・グループが生き残っていくのです。
そのためには働いている店舗スタッフやデリヘルドライバーは勿論のこと、何といっても風俗店の大切な商品である女性キャストのマネジメントが上手にできなくてはなりません。女性、そして特に風俗嬢として働く女性は、精神的にデリケートです。やはりそれだけストレスの多い仕事なのです。
採用やサービス向上のための教育に始まり、些細な気遣いや会話で信頼関係を構築した上で不満や悩みを聞き、働きやすい環境を整えたりモチベーションが上がるよう導くのも店長の仕事です。風俗嬢のマネジメントができなくては、風俗店の経営は成り立たないのです。
また風俗店では毎日、多額の売上金が発生します。このお金を管理する立場に立つため、信頼できる人物であり、また責任感があることが必要です。
店舗で働くスタッフや女性キャストの間で、またはお客様との間で、何らかのトラブルが発生することもあります。その時に双方の言い分を公平に聞き、丁寧に対処すると同時に必要であれば毅然と対応するのも店長に求められる資質です。
現在の風俗業では、ネットを通じての広告、宣伝、求人が大きな役割を占めており、自社ホームページや風俗サイトの管理なくしてビジネスは成立しません。そこでWEB関連の知識やスキルも必要になってきます。女性キャストのグラビア写真を撮影するカメラマンや、宣伝広告をする媒体との交渉や打ち合わせも必要になるでしょう。それらの取引先と円滑に業務を遂行できるような対外折衝能力も大切です。
色々と必要なスキルを挙げてきましたが、風俗店の仕事はやはり体力仕事です。デリヘルなどでは24時間営業の店も多くありますし、この業界は基本的にいつも人手不足です。突然店舗スタッフが辞めてしまったり、やむを得ない事情で欠勤するかもしれません。
そんな時に率先して穴を埋めていくのは、やはり店長であったり幹部候補生になります。普段はちゃんと決められたシフトで勤務できますし、休憩や休日も取得できますが、いざという時に頑張れる体力とガッツは絶対必要です。
幹部候補に応募するメリットとデメリット
メリット
・正社員採用である。
・目標とする昇進のモデルコースが明確である。
・まじめに頑張れば幹部待遇が約束されている。
・自分の能力やスキルをどんどん伸ばしていくことができる。
デメリット
・店長候補として採用されているので、能力や成果を求められる。
・シフトなどの勤務条件が他のスタッフに比べ厳し目。
・やはり合わないと思った時に辞めにくい。
まとめ
幹部候補生ともなれば、能力・成果が求められます。風俗業界で働くからにはガツガツと仕事を頑張って1日でも早く昇進・昇給し一旗あげたいという、ガッツのある男性にはぴったりでしょう。ただし、それなりにハードであることは覚悟しておかなくてはなりません。自分の望む人生、人生において仕事というものの優先順位、そういうものを考慮した上で、働き方を決めるのが良いと思います。