近くても遠くてもダメ?店舗スタッフとキャストのベストな距離感とは
キャストとの距離感に悩む店舗スタッフは非常に多いですよね。
店舗スタッフなら誰もが悩み、また正解がなかなか見つからない悩みのタネともいえる「距離感」問題。
店舗スタッフとして出世するためには、キャストマネジメント能力が必須のスキルであり、そのキャストマネジメントで大切なのが【距離感】と言われています。
近すぎても、遠すぎてもあらぬ誤解を受けてしまう恐れがあるのが【距離感】です。
また、文字のごとく距離「感」ですので、女の子それぞれの感じ方によっても異なるという難しさがあります。
お店の中でスタッフやキャストから信頼を寄せられている方が必ずいるかと思います。おそらくその方はとても絶妙な距離感を保てる人なのではないでしょうか。
そこで今回は、どの程度の距離を保つことでキャストマネジメントがスムーズにいくのか?を考えていきたいと思います。
距離感とは接し方である
距離感とは、自分と相手の心の距離を意味します。人の心は読むことができません。だからどれくらいの距離感で接すればいいのか悩むのです。
接し方①「さん」付け
スタッフがキャストの名前を呼ぶときは《源氏名 +「さん」付け》が原則と思って間違いありません。「ちゃん」付けはキャストによっては「距離が近すぎる」と感じてしまうことがあります。
風俗で働く女性は、素人の女性よりもかなり男女の距離感に敏感です。
女性という性を売りにし、性的なサービスを提供するという仕事の性質上、お金が発生しない関係性である場合はなおさらセンシティブです。
多くの風俗店スタッフはお客様と同様に「男性」です。しかし当然スタッフとキャスト間ではお金は発生しません。そのため、お金が発生するお客様のように「◯◯ちゃん」と馴れ馴れしく呼んだ場合、多くのキャストさんはあまり良い気はしないでしょう。
「さん」付けは、やや堅いように感じるかもしれませんが、決して「距離感が遠すぎる」とは感じません。本来「さん」付けで呼ぶことは、親しみや敬意を表す呼び方です。
在籍が長く、強い信頼関係を築けている場合などは例外はのぞき、基本的には「さん付け」がベストです。
接し方② 仕事終わりに今日の感想を聞いてあげよう!
大多数のキャストさんは恋人や友人、家族など、周りの人には風俗で働いていることを明かさず働いています。そのため仕事での不安や不満を口に出すことが出来ず、ストレスを抱え込んでしまう方が多いです。
ここで店舗スタッフとしてできること、それはキャストさんのガス抜きという意味も含め、精算する際に「今日はどうでしたか?」「なにか心配や不安なことはありませんか?」と一言声をかけてあげることです。
あくまでもガス抜きをしてもらうということが目的であることを忘れないようにしましょう。マジレスは不要!
接し方③ 在籍女性は平等に接する
お店の売上に貢献してくれるキャストさんや、定期的に出勤してくれるキャストさんなど、無意識に特別待遇してしまうことがあります。
もちろん、お給料バックやフリー客への優先付けなどの待遇面では平等でなくても構いません。しかし、あからさまに接し方を変えてしまうと、他のキャストさんは面白くありません。
平等とは、前述したように精算での声掛け、また出勤・退勤時の挨拶と、ごくあたりまえのことです。
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ランカー嬢と私では、スタッフの挨拶が全然違います。私は必要とされていないのでしょうか?
このようなお悩みを頂戴することが多々あります。声の大きさやニュアンスが違うだけで、スタッフとの距離感を遠くに感じてしまうようです。
これは働きやすさや、仕事へのモチベーションにも大きく関わってくるので、細心の注意を払いましょう。
風俗で働いている理由を理解する
風俗で働く理由は様々です。
- 奨学金を早く返済して人並みの生活をおくりたい
- シングルマザーだけど子供に貧しい思いをさせたくない
- 親の介護をしながら働ける仕事が風俗だけだった
このような諸事情を汲み取り、本来はその女の子ひとりひとりに沿ったシフトを提案しなければなりません。
しかし、「風俗で働く理由なんてお金でしょ」とひと括りにし、働く理由をしっかりヒアリングもせず、出されたシフトを見て「頑張るね」「ちょっと出勤日数少ないからもっと出てよ」では、キャストさんは「距離感が遠い」と感じ、あまつさえ「私のことを見てくれていない、分かってくれない」と思ってしまいます。
プライベートを聞く=近すぎると考えてしまいがちですが、働き方や稼ぎに直結する問題など、ときにはある程度距離感を縮めることも大切です。
【番外】キャストとの距離は130〜140cmに保て!
前述したとおり距離感とは、自分と相手の心の距離を意味します。センチメートルといったように定規で測ることはできません。
しかし、人間同士の物理的な距離(パーソナルスペース)は、センチメートルで表すことができます。パーソナルスペースとは他人に侵入されると不快に感じる領域を指し、これは相手との関係性や、性別など様々な理由から個人差がかなりあると言われます。一般的には関係が深ければ距離は近く、浅ければ遠くなると言われています。
- 個体距離・・・45~120cm
- 社会距離・・・120~360cm
個体距離は、手を伸ばせば互いに触れることができる距離で、友人など親しい相手との距離と言えます。
社会距離とは、相手に触れることができない距離となります。
これらを参考に、立ち話でのキャストとの距離は130〜140cmがベストだとフージョブでは定義いたします。
例えば、接客から事務所に帰ってきたときの出迎えの際に声かけする「今回のお客様はどうでしたか?」と軽く立ち話するときにこの距離感を保てば、あらぬ誤解を受けることはないと考えて良いと思います。
まとめ
一筋縄ではいかない「距離感」問題ですが、この距離感のバランス感覚こそがキャストマネジメントにおいて欠かせない要素のひとつです。
女性をマネジメントするには女性の目線にたって物事を考えられなければいけません。
そして、キャストはひとりひとり働く理由もバックグラウンドも違います。当然、心地よいと感じる距離感も違ってきます。
その距離感のバランス感覚は一朝一夕で身につけられるものではありませんが、まずは今回ご紹介した基本となる接し方、
- 「さん」付け
- 仕事終わりに今日の感想を聞いてあげる
- 在籍女性は平等に接する
こちらをしっかりおさえておくことをお忘れなく。
キャストマネジメントの道は一日にしてならず・・・!