キャバクラの「黒服」の仕事内容とは?風俗業界への転職はアリ?
2025/01/10
高収入のお仕事探しでよく目にするのが、ナイトワークでの「黒服」のお仕事です。
キャバクラなどによく遊びに行く男性なら、華やかな女性たちをサポートする「黒服」の存在を目にした経験もあるでしょう。
しかし、実際の「黒服」のお仕事の内容や、具体的な給与形態となると、イメージできない方も多いはず。
そこでこの記事では、キャバクラの「黒服」のお仕事内容や具体的な給料の解説、そして風俗業界への転職はアリなのか、などの点を解説していきます。
キャバクラや風俗店で働く「黒服」のお仕事内容とは?
「黒服」とは、主にナイトレジャー業界で働くスタッフを指す言葉です。
別名「ボーイ」とも呼ばれ、キャバクラのスタッフに対して多く使われていますね。
誤解されがちなのが、決してお店のホールでお酒やフードを運んだり、お客さんが帰ったあとのテーブルを掃除したりしているのが「黒服」ではない点。
実際には、お店で働くキャバ嬢以外のスタッフほぼ全員、つまりマネージャーや店長なども含めて全員が「黒服」と呼ばれる立場です。
とは言え、仕事内容はそれぞれ大きく異なります。
黒服のお仕事を簡単に分類すると、ホールで働く「ウエイター」、ウエイターやキャバ嬢の管理がメインの「マネージャー」、お店全体をまとめる「店長」に分けられるでしょう。
入社したばかりの新人は、当然「ウエイター」から黒服キャリアがスタートします。
キャバクラの黒服「ウエイター」の仕事内容
ウエイターとしての黒服の仕事は、基本的には雑用が中心です。
開店前はお店で使うドリンクやフードの買い出し、お店の中や外の掃除などの開店準備。
開店後はホール業務やキッチンの補助、閉店すれば掃除や後片付けなど、やることは山積み。
それだけでなく、酔っ払ったお客さんやクレームへの対応や、真夏の暑さや真冬の寒さの中、お店の外でお客さんの呼び込みもお仕事のひとつです。
キャバ嬢のなかには、ウエイターをさまざまな雑用係として使う女の子も。
これらのお仕事がツラくて、挫折する黒服もいるほどです。
ただしこれらのお仕事を一人前にこなせるようになれば、マネージャーへと昇進できますよ。
キャバクラの黒服「マネージャー」の仕事内容
マネージャーとしての黒服のお仕事は、主にキャスト、つまりキャバ嬢のマネジメントとなります。
出勤シフトの管理だけでなく、新人キャバ嬢の研修や、キャストがお客さんから指名を取れるようにアドバイスするのも、マネージャーのお仕事です。
裏方としてのお仕事がメインですが、営業中はウエイターとしてホールに出る場合もあります。
またマネージャーのお仕事は、飴と鞭を使い分けてうまくキャバ嬢をコントロールできないと大変です。
キャバ嬢として長く働いている女の子には、性格に癖があったり強気だったりする子もいます。
そういった女の子にうまく対応できないと、キャバ嬢たちから舐められてしまい、管理ができなくなってしまうことも。
お客さんからの難しいクレームにも、責任者として対応しなければなりません。
これらの面で「ツラい」と感じる人もいますが、ここで実績を挙げればお店のトップである「店長」へと出世できます。
キャバクラの黒服「店長」のお仕事
店長はお店の責任者、それだけにお給料もかなり高額です。
お仕事的には、お店に所属するキャバ嬢や黒服のまとめ役となります。
しかし店長のもっとも重要なお仕事は、お店を繁盛させ、売り上げをアップすることです。
売り上げアップのためには、さまざまなイベントの企画や、お客さんが喜ぶようなお店全体の方針・コンセプトを決定しなければなりません。
店長が決定したイベントやお店としてのコンセプトは、マネージャーを通じてキャバ嬢や部下の黒服たちに伝達されます。
これらのイベントやコンセプトが成功し、お店の売り上げがアップすれば、当然それはキャバ嬢や黒服へ還元されますから、店長の立場は保証されるでしょう。
しかしうまくいかなかった場合は、大変です。
売り上げが伸びない、または売り上げが伸びてもキャバ嬢や黒服の負担が大きすぎる場合などは、それは店長への批判につながります。
その結果、キャバ嬢や黒服が大勢辞めてしまう、なんて場合も。
売り上げが伸びない場合は当然、キャバ嬢や黒服が大勢辞めてしまった場合も、店長の責任問題です。
店長はメリットも大きいですが、そのぶん責任も大きくなり、激しいプレッシャーを受ける難しいお仕事と言えますね。
キャバクラの黒服はどのくらい稼げる?
キャバクラの黒服は、一般的には高給取り、と言われています。
しかしお店でのポジション(役職)によっても、雇用形態によっても金額は変わってきますし、そもそもお店によっても金額は異なるのが当然です。
具体的な例を挙げて、キャバクラの黒服の給料額をご紹介します。
ボーイ(アルバイト)の場合
アルバイトとしてキャバクラのボーイをする場合、時給1,200円程度に設定されているお店が多いです。
高級キャバクラの場合や、お店のあるエリアによって時給は高くなります。
稼げるアルバイトとしては、決して悪くはないと言えるでしょう。
アルバイトなら比較的自由に勤務時間を選べるため、昼職があったり、学校に通っていたりする人が、効率良く稼ぐのには向いています。
ただしあくまでもアルバイトですので、頑張ってもマネージャーや店長への出世は望めません。
店舗スタッフ(正社員)の場合
キャバクラの黒服などの店舗スタッフを正社員として勤める場合は、月給30万円程度からスタートする場合が多いです。
アルバイトよりも責任は大きいですが、給料は高め安定、と言えるでしょう。
月給30万円からスタートできる職業は、この時代にはあまり多くはありません。
さらに正社員になれば、ボーナスなどももらえますので、給料面ではかなりの好待遇ですよ。
幹部・店長候補の場合
ただのホールスタッフとしての黒服から幹部・店長候補に出世すると、月給も35万円から50万円程度にアップします。
これだけだと、責任が大きいわりにそこまでの高給と思えないかもしれません。
しかし幹部・店長候補には、基本給以外に成果に応じた「歩合給」が加算されるのが、大きな特徴です。
歩合のルールはお店によって異なりますが、基本的にはお店の売り上げ額によって、より高額の歩合給が手に入ります。
当然、繁盛しているキャバクラで幹部・店長候補になれば、歩合給もとんでもなく高額になるわけですね。
そういった部分で、幹部や店長のやる気をアップさせるのが、キャバクラの給与形態と言えます。
キャバクラの黒服には女性でもなれる?
「キャバクラの黒服」と聞くと、ほとんどの方は男性を想像するでしょう。
しかし風俗業界では女性の内勤スタッフがどんどん増えてきており、それと同様にキャバクラの黒服にも女性が増えています。
実際にキャバ嬢のSNSなどを見ると、動画や写真に女性黒服が写っているケースも珍しくないんですよ。
とは言え、やはりまだ「キャバクラの黒服は男性社会」とのイメージも強く、実際に働いてみたくてもなかなか応募できない女性も多くいます。
基本的には女性黒服が嫌がられるケースは少ないですが、キャバ嬢から嫌がられるケースもゼロではありません。
たとえば、担当の男性黒服から「色管理」されているキャバ嬢としては、ライバルが増えるかも、との不安から嫌がられる可能性があります。
また、同性とのコミュニケーションが苦手なキャバ嬢の場合も、歓迎してくれないでしょう。
しかしこれらはレアケースではあるため、それほど心配しなくても大丈夫ですよ。
キャバクラでは女性黒服が喜ばれるケースも多い
お店の立場から見ると、実は女性黒服が歓迎されるケースも多いのです。
それはキャバクラが、キャバ嬢を中心とした「女性社会」であることが関係しています。
ほとんどのキャバクラでは、キャバ嬢と黒服の恋愛はNGです。
しかしどれだけ禁止しても、どうしても恋愛問題が起きてしまい、お店の風紀乱れにつながります。
また男性スタッフが担当キャバ嬢を恋心で管理する「色管理」も多く、それがキャバ嬢の在籍期間の短さにつながる、との問題も起きがちです。
女性黒服であれば、これらの問題が起こる可能性はありません。
またキャバクラのお客さんとしては、指名するキャバ嬢に恋愛感情を抱いているケースも多く、キャバ嬢と男性黒服の関係性に嫉妬心を抱いて不安になってしまうことも。
その点、女性黒服であればキャバ嬢と恋愛関係になる危険もないため、お客さんにとっても女性黒服は安心できる存在です。
キャバクラの黒服は女性だと待遇は変わってしまう?
黒服に興味がある女性のなかには、女性だからとの理由で男性と待遇が変わるのでは、と不安を感じる人もいます。
しかし水商売や風俗などのナイトワーク業界は、完全に実力主義の世界です。
実力さえあれば、出世や昇給に性別は関係ありません。
また仕事内容に関しても、男女でまったく同じです。
女性だから…と遠慮せず、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
キャバクラの黒服から風俗店のスタッフへの転身ってどうなの?
実はキャバクラでの黒服経験がある人は、風俗店のスタッフにも向いています。
その理由をご紹介します。
キャバクラの黒服と風俗店のスタッフで共通する3つの能力とは
キャバクラの黒服が風俗店員に向いている理由は、次の3つの能力が関係してきます。
黒服経験で鍛えられる「コミュニケーション能力」「状況把握力」「キャストマネジメント力」が、風俗店のスタッフにも必要な能力のためです。
これらの能力について、それぞれ説明していきます。
コミュニケーション能力
風俗店では電話で、または対面でお客さんの接客をおこないます。
そのため、しっかり会話ができる程度の、最低限のコミュニケーション能力が重要です。
キャバクラの黒服は、実はお客さんの席について接客する場合も少なくありません。
キャバ嬢の数が足りなかったり、指名が被ってしまったりしたときのヘルプとして、ときにはキャバ嬢ではなく黒服を指名するお客さんもいるほどです。
そういった経験のなかで、自然にコミュニケーション能力が磨かれていくわけですね。
状況把握力
キャバクラの黒服のお仕事のひとつに「付け回し」があります。
付け回しとは、来店したお客さんのテーブルにどの女の子を座らせるのか、指示するお仕事です。
単純にお客さんの好みだけでなく、キャバ嬢同士の関係性などにも気を使わなければならない点で難しさがあります。
つまり一瞬で、さまざまな状況を把握して判断する能力が必要になるわけです。
風俗の場合も、お店によっては「三輪車プレイ」など、複数の女の子を同時にリクエストされるケースがあります。
そういうときに、キャスト同士の相性や同時プレイのOK・NGなどを判断しなければなりません。
またデリヘルでは、女の子によっては運転手のNGもある点に注意が必要です。
そういった場合に、キャバクラで鍛えた状況把握力が発揮できます。
キャストマネジメント力
キャバクラでも風俗でも、マネージャークラスになるとキャストのマネジメントがお仕事のひとつになります。
シフトの管理はもちろん、女の子にアドバイスをしたり、悩み相談に乗ったりなど、仕事でもプライベートでも女の子を支える能力が必要です。
風俗店は、キャストそれぞれに担当が割り振られる場合と、在籍するキャスト全員をマネジメントする場合と、お店によってさまざまです。
どちらの場合でも、キャバクラでマネージャー経験があれば、風俗でもそのキャストマネジメント力を生かせます。
風俗のスタッフとキャバクラの黒服の違いとは?
風俗のスタッフとキャバクラの黒服は、同じナイトレジャーの仕事です。
共通点も多くありますが、一方で「将来性」や「身につくスキル」などが変わってきます。
将来性
風俗店で働くメリットとして、将来性への期待が挙げられます。
性欲は人間が根源的に持っている三大欲求のひとつのため、風俗などの性産業は今後も失われることはないためです。
また日本人だけでなく、世界からも日本の風俗店は注目を集めています。
海外の風俗に比べると、日本の風俗はホスピタリティも高く、プレイの種類も豊富です。
とくに「マットプレイ」などは日本の風俗でしか味わえないものとして、非常に高い人気を持っています。
現在では「日本に観光旅行に来たついでに風俗で遊ぶ」外国人も増えているのも特徴です。
とくに円安状態では「コスパ良く風俗遊びができる」との理由で、風俗業界でもインバウンド需要が高まっています。
そのため今後の風俗業界では、キャストだけでなくスタッフの求人もさらに増え、収入面も期待できる、との予想が成り立つのです。
新たに身につくスキル
風俗店のスタッフとキャバクラの黒服は、必要なスキルは基本的には同じです。
しかし風俗店のスタッフは想像以上にマルチタスクでさまざまな業務を担当するため、大変ですが新たに身につくスキルの点でより期待できます。
代表的なものとして挙げられるのは、ITスキルです。
現在では「風俗業界はネットビジネス」と言われるほど、ホームページでの集客やSNSでの集客が重要となっています。
またシフト管理などの事務作業でも、パソコンが欠かせません。
そのため基本的なパソコン操作や、お問合せへの返信、ホームページの更新作業など、基本的なITスキルが自然と身につきます。
またホームページに掲載する写真の修正や、写真や動画の撮影なども担当する場合もあり、より幅広いスキルの習得に役立つでしょう。
まとめ
キャバクラの黒服のお仕事は、風俗店のスタッフと共通する面が数多く存在しています。
またスキル面以外では、どちらも実力社会であり、性別や年齢に関係なく実力さえあれば出世できるのも共通点です。
そのためキャバクラの黒服を経験すれば、風俗店のスタッフとしても通用します。
一方、風俗店のほうが将来性や新たに身につくスキルの点で、多くのメリットが見込める点が注目です。
そのためキャバクラの黒服から風俗店のスタッフへの転身はアリ、と言えますよ。