【書き換え】---給与はこう決まる。風俗店員のインセンティブと風俗店の利益構造について
2023/11/10
風俗店員の給料は「基本給+インセンティブ」で成り立っています。
(ザックリ)売上6,000万-粗利益3,000万 → 店長給与90万です。
もちろんこれは分かりやすい目安の金額です。
同じ売上でも店次第で粗利益の2%~5%と結構違います。店長以下の風俗店員はどうインセンティブが決まるのか。割合の目安はどの程度なのか。そして、ネットではあまり書かれないリアルな風俗店の利益構造を少しだけお伝えします。
※この記事で解説する利益やインセンティブ計算は、あくまで目安であることに注意してください。
粗利益の3%前後が店長の給与目安
店で1番高収入な店長から。
→粗利益の3%前後が目安。
「予約1本あたり20,000円---1日100本---月30日で売上6,000万」
女性の取り分が約半分(45%~55%)
お店の粗利益はザックリ3,000万です。
3,000万×3%=90万
---平均的な単価で1日100本のお店は繁盛店です。そこの店長が月収90万で年収1,080万。都内相場でいえばベース50万+インセンティブ40万。
次に店長以下の風俗店員のインセンティブ
副店長ポジション
副店長の1つ下のポジション
店長と一緒にお店の売上にしっかり貢献している前提です。
→ベース40万~45万+インセンティブ額は店長の1/2~1/4前後。
50万~65万前後が、売上に貢献している上位の風俗店員の給与目安です。
破格の給与額です。
一般飲食やレジャー産業の店長と比べて2~3倍ほど上限が違います。
当たり前ですが、「インセンティブ」ですので、結果を出した社員に報いるための業績に連動した歩合給与です。
貢献した社員にのみ支払われます。
ではインセンティブとは何か?どうなれば発生するのか?
インセンティブが発生する風俗店員とは?
売上への貢献はこれらで評価されます。
・出勤数を増やせたか、維持できたか
・在籍女性を増やせたか、維持できたか
・リピートを増やせたか、維持できたか
・お客様の問合せ件数を増やせたか
・お客様の予約成約率を維持できたか
・(デリヘル)効率の良い配車計画を実行できたか
すべて売上に直結します。そして社員の大事な評価ポイントにもなります。特にキャスト管理は、店長ポジションの人材が1番関わる頻度が高く、売上に影響するため風俗業界では、店長次第、現場の人材次第だと言われています。
店長ポジションでなくとも、一般の風俗店員でもこれらの業務に関わることができると…インセンティブが発生します。
他にも大入り手当や月間売上達成時に社員全員に支給される手当もあります。
次は、どういったインセンティブが実際に発生するのか説明します。
関わった業務の貢献度に応じてインセンティブ発生
①大入り手当
その日の売上目標が達成できた場合、または完売御礼となった場合などに出るボーナス的な手当てです。日払いされる場合と、月給に加えて給料日に支給される場合があります。
8,000円~30,000円など、達成+○%上回る達成などで更に手当が加算されるお店もあります。
②店舗売上へのインセンティブ
風俗店には必ず、毎月の目標があります。月間売上目標を第一として、毎日の売上目標、集客数目標、またキャスト女性が対象になる指名数やリピート率目標、出勤女性数の確保目標など様々です。
それらを達成するため日々、男性スタッフと女性キャストが一丸となり頑張っているのです。その中でも大きなものはやはり、月間の売上目標です。
これを達成できた場合、店舗責任者である店長。または副店長や総マネージャーなどは、歩合制で月給に大きく反映されます。また、月間目標達成時には役職以外の一般社員へも一律で数万~5万程度の手当が支給されるお店もあります。
③担当女性キャストの成績によるインセンティブ
店長以外も積極的に女性と関わりみんなで売上を作っていこうというお店では、一般社員でも何名かの女性キャストを担当します。売上に影響するためインセンティブが発生します。
一般的には「主任」「マネージャー」という肩書がつきます。
タレントのマネージャーのような感覚です。
これは、担当者を決めておくことで、女性が相談しやすく、その女性についてしっかり把握しているスタッフがいるようにするのが狙いです。
自分の担当の女性が
出勤目標数をクリア
指名本数やリピート率をクリア
売上目標をクリア
また
全然ダメだった女性を担当して大きく改善した場合
このようなケースでインセンティブが発生します。
頑張りや結果に応じてしっかりと還元されるのが風俗業界の魅力です。
風俗業界は基本給のベースが高いだけではありません。現場の人材次第と言われるだけあって、どこの風俗店でも社員に還元する仕組みをしっかりと用意しています。
一般と比べて破格ともいえるインセンティブ割合。
少しだけ風俗店の利益構造についてお伝えしますが…人材次第と言われる所以がきっとイメージできるはずです。
これが風俗店の利益構造~インセンティブとの関係~
最初に粗利益の概ね3%~が店長給料だと伝えました。
それをこれから説明します。
例)説明用のモデルケースです
平均単価で1日100本お店(デリヘル)
売上6,000万-粗利益3,000万
(女性の取り分が45%~55%)
最低社員人件費:400万
┗社員10名(早番5名+遅番5名)
┗交通費、社保負担分も含む
ドライバー人件費:240万
┗売上の4%で計算
他の経費:700万~1000万
┗事務所家賃、電気水道
┗お客様向けの広告宣伝費
┗女性向けの広告宣伝費
┗男性向けの広告宣伝費
┗予約管理システムの利用料
┗女性の撮影スタジオ代、カメラマン費用
┗画像のレタッチ代、デザイナー料
┗ウォーターサーバー他、事務所内福利費用
┗社用車のガソリン代、ETC交通費、車両の整備費用
┗カード決済手数料
┗男性社員用の寮費用、店側負担分
┗女性用の寮費用、店側負担分
┗人材紹介に関する諸費用
┗税理士、弁護士の月額費用
┗店携帯の月額費用
┗監視カメラの月額費用
┗女性のお仕事道具(イソジン他)等の充填費用
┗タオルのクリーニング費用
いくつかの項目には「え!?そんなに必要かかるの?」と驚くものがありますが、ここではザックリ計算としておきます。
粗利益3000万から約1500万ほどが残ります。(半分と考えたほうが無難です)
更に利益1500万から法人税諸々が引かれます。(概ね30%です)
→純利益1050万
ここから事務所と寮すべての更新費用と利用者入れ替わり時のクリーニング費用、パソコンなどの機器や事務所内の物品破損に伴う買い換え費用など…将来発生しえることに備える費用。
また、急な業績不振による従業員の給料用にも資金を会社に残しておきます。もちろん今後の店舗展開のための事業資金も確保する必要があります。内部留保として毎月純利益の50%ほどが安全でしょうか。
→残るお金は約500万
そういえば、まだ社員へのインセンティブを支払っていませんでした。
社員は10名。
店長へ40万インセンティブ付与。
店長以下2名へ20万インセンティブ付与。
残る7名へ10万づつインセンティブ付与。
合計150万
350万はオーナーの報酬ですが・・・この金額帯になると約40%税金支払います。
つまりオーナーの手取りは約210万ほど。店長給与の倍ちょっと…という形になりますね。
実際は諸々上手くやりくりなどして店長給与の2~3倍程度にもできますがが、それでも最初の資金のリスクをすべて背負い、仕組みや設備を整備してと考えると1店舗だけでは心もとない。この計算は繁盛店のケースですので、売上が半分でも従業員はできても7割程度まで削減、最も高い広告宣伝費は一時的な売上減だと考えしばらくプランは据え置きで同じ金額出費。特に将来出費を考えた内部留保割合は、長期的に安全な事業経営をするために必須です。
こうやって利益構造を少しだけイメージしてみると、粗利益の3%~が店長の給与目安というのはしっくり、いやインセンティブ割合がとても高いということがわかるのではないでしょうか。
数店舗経営なのかグループ経営なのか。無店舗型なのか店舗型なのか。オーナー立場の人がどれだけ現場に関与しているのか等で経費割合やインセンティブ度合いは違います。3%ではなく2%のお店、4%以上のグループだって実際にあります。
インセンティブ割合が高い理由は、風俗が現場の人材次第だからです。
一般と違い現場スタッフ次第で利益幅が大きく変わる商売
何がインセンティブの評価ポイントになるかは既に説明した通りです。
売上に直結する業務。この業務でいかに貢献できるかで風俗店員のインセンティブ金額が変わります。
そして、いずれの業務も現場の人材が直接関わることが必須で、関わりの内容次第ということです。会社側がある程度のルールや方針、それから業務をマニュアル化したとしても結局は人と人との関わり合い方でいかようにもなってしまいます。
逆にいえば、人との関わり合い次第で自分のインセンティブを大きく底上げできるのが風俗業界です。
学歴・経験は、一切関係ありません。
本当はポテンシャルがあるのに、一般だと構造的に実質ノーチャンスということもありません。
やる気がある男性なら、どこまでも大きな可能性が広がっている業界です。