【衛生対策を考える】3人に1人がなる帯状疱疹(ヘルペス)は性病?

      2022/08/06

【衛生対策を考える】3人に1人がなる帯状疱疹(ヘルペス)は性病?

唇、性器に突然できる水ぶくれ。

体の皮膚表面が痛いと思ったら、

帯状に出てくる水ぶくれや赤い発疹。

初めてなら

何これ?!

とびっくりして怖くなるし

前にも経験していれば

あー、まただ…

とウンザリする

それが帯状疱疹(ヘルペス)です。

この帯状疱疹は、痛いし目立つ上に、感染するとか性病だとか言う人もいて、なるととても嫌な気持ちになります。

でも実は、日本人の3人に1人はこのヘルペスウイルスに感染しているんです。

皆さんが思っている以上に身近で、まだなったことがない人もいつかかってもおかしくない帯状疱疹(ヘルペス)。

どういう病気なのか

性病なのか

予防方法

について解説します。

そうです。ちゃんと予防できるんですよ☆

帯状疱疹(ヘルペス)とは

帯状疱疹(ヘルペス)とは

まず帯状疱疹(ヘルペス)がどのような病気なのか、説明したいと思います。

原因になるウイルスは水ぼうそうと同じ種類の水痘・帯状疱疹ウイルスです。

生まれて初めてこのウイルスに感染すると、水ぼうそうになります。

幼稚園くらいの時に、水ぼうそうでお休みした記憶がなんとなくある人も多いのではないでしょうか?

症状がごく軽い場合は見落とすこともあるので、成人の9割が過去に水ぼうそうにかかっていると言われています。

9割ですよ、ほとんど全員です。

そして水ぼうそうになったことがある人は、体内にこのウイルスを持っています。

はい、治まったのは症状だけです。

体内の神経節と呼ばれる部分に、このウイルスはずっといるんです。

そして加齢・病気・疲労・ストレスなどによって、免疫力(ウイルスや病原菌に抵抗する力)が低下すると、ウイルスは活動を始め帯状疱疹を起こします。

唇に発症するのは

口唇ヘルペス

性器に発症するのは

性器ヘルペス

です。

私が子供の頃、祖母や母は口唇ヘルペスを「熱の花」と呼んでいました。

彼女達曰く

「汚い手で顔を触ったから、偏食だから、親に口答えしたから、できる!」

…ってそんな訳ありません(笑)

弱っていると誰でもなり得る

それが帯状疱疹(ヘルペス)なんです。

誰だ?風俗嬢やヤリ●ンに多いなんて嘘を言ったのは?

帯状疱疹(ヘルペス)以外に、カンジダについても同じようなデマが広まっていますよね。

カンジダ膣炎も同様に、免疫力・抵抗力の低下により、体内にいる常在菌のバランスが崩れることでカンジダ真菌が増え過ぎてしまう病気です。

梅毒や淋病などの性感染症、いわゆる性病と同じにするのは違いますね。

日本人の3人に1人が発症する

免疫力が低下すると発症しやすいのですから

  • ずっとハードワークが続いている人
  • 生活が不規則な人
  • ストレスが多い環境にいる人
  • 体の弱い人
  • 病人
  • 高齢者

は当然、発症率が高くなります。

日本人の平均寿命は約80歳。

80歳までに、なんと3人に1人は帯状疱疹やヘルペスになると言われています。

帯状疱疹の症状

今回の記事は特に帯状疱疹について、詳しく解説しています。

帯状疱疹になると、皮膚の一部に神経痛のような痛みが起こります。

え?何?

と驚いていると、その部分に水ぶくれや赤い発疹が出てくるのですが、症状は体の左右どちらかだけに現れます。

そして上半身、特に胸から背中にかけて症状が出ることが多いです。

これはこれで辛いのですが、顔や首など目立つところに出ることもあるのが更に困りものです。

しかもこいつがしつこくて、3-4週間続きます。

痛みについては個人差があり

軽度

しびれるような感じ

中度

ピリピリ、ズキズキ、チクチク

既に辛いです

重度

焼けるような激痛

たまらんですわい…

症状が重い人は

痛みのため体を動かすのが辛く、仕事や家事に支障が出たり、安眠できなかったり…人から見える場所に発疹ができると、外出が苦痛になったり…します。

放置しているとどうなるの?

放置しているとどうなるの?

と言っても「3人に1人はなる」んでしょー?

そんなに大げさに考えなくてもいいんじゃない?

と帯状疱疹を経験したことのない人や症状が軽い人は、考えていませんか?

甘いです!

重篤なケースでは

  • 失明
  • 難聴
  • 顔面麻痺

といった合併症が起きた例があるんです。

発症を抑えられるなら抑えるべき

発症したら、なるべく早く病院へ行き治療するべき(皮膚科でOKです)

です。

  • 抗ウイルス薬
  • 痛みがひどい場合は鎮痛薬

を処方して貰えます。

免疫力が下がると発症

免疫力が下がると発症

免疫力が下がると発症することは、既にお話しました。

ということは、免疫力を落とさないようにするのが、まず一番の予防法ですよね。

・睡眠をしっかり取る。

・疲れたら休息する。

・バランスのとれた食事を摂る。

・できるだけ規則正しい生活をする。

・適度な運動。

・適度なストレス解消。

これらの心がけが免疫力の低下を防ぎます。

もし、風俗嬢ってヘルペス率ちょっと高めじゃない?という意見が合っているとすれば、それは

  • 生活が不規則になりやすい
  • ストレスを感じやすい

からでしょうね(^_^;)

帯状疱疹の予防接種がある

帯状疱疹の予防接種がある

実は帯状疱疹には予防接種ができたんです。

いや、もう水ぼうそうや帯状疱疹になったことがあるから、体にウイルス持ってるし、今さら無駄でしょ?

というアナタ

違う違う

この対水痘・帯状疱疹ウイルスワクチンは、感染を防ぐものではなく、免疫力を上げるものなんです。

インフルエンザのワクチンと同じで、100%予防できるものではないけれどなっても軽く済みます。

ただ残念なことに、現時点では帯状疱疹の発症率がグッと上がる50歳以上を対象としている状況です。

ですが今後、自費で接種できる年齢を拡大することが検討されているそうです。

何だかんだ言って、製薬会社や病院を儲けさせることには素早く動くのが日本の国。

GOサインが出るのも早いんじゃないかなと思います。

まとめ

一生のうちに、帯状疱疹(ヘルペス)になる人は3人に1人

しかも原因は、9割の人がかかる水ぼうそうと、疲れやストレスによる免疫力低下

決して特別な性病ではありません。

ですがあの痛みや発疹は、繰り返すの嫌ですよね(>_<)

免疫力を上げる生活

発症したらすぐ病院で受診

この2つをしっかり頭に入れておきましょう。

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フージョブ編集部
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