風俗店スタッフとして女性の生理について少しでも理解を深める
2022/06/09
男性にとって女性の生理を100%理解することはほぼ不可能です。しかし、店舗スタッフとして、生理の大変さや辛さをほんの少しでも理解することは、少なからず女性マネージメントに活きてきます。
なぜなら、一般企業よりも風俗業界は、女性の生理に優しい業界だからです。一般企業での生理休暇の申請率を知ご存じですか?
取得率はたったの0.9%です。
ここまで低い理由はただひとつ…話しにくさなんです。
そこで、風俗店スタッフとして毎月やってくる女の子の日、生理に対する知識を深めていきましょう。
女性の悪い癖
ある日突然、気分が悪くなって吐いたら嘔吐物が血だらけ、または血の塊が混ざっている。
こんなことがあったら、皆さん慌てふためきますよね?そしてすぐ病院へ行きますよね?
後回しにする人は、まずいないと思います。
ところがこれが膣からの出血となると、女性のみなさんは、結構放置するらしいです。女性は毎月生理があり、経血を見慣れてしまっています。
量の多い2日目なんて、男性が見たら卒倒してしまうくらい大量出血の女性もいるようです。そして生理前症候群(PMS)や生理痛など、辛さや痛みを我慢することが当たり前になってしまっているんです。
そのため、不調や異常を感じてもそのままにしがちです。でも生理期間以外に見られる不正出血や、経血中の血の塊は、実は深刻な婦人科系の病気が原因のこともあるようです。
月経時以外に出血がある
月経時(約1ヶ月の間隔で発生し、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的な出血)以外に出血があることを不正出血といいます。
大量に真っ赤な血が出る場合も、おりものに少量の血が混じっている場合も、不正出血です。不正出血は大きく2つに分けられます。
膣、子宮、卵巣など婦人科系の器官に何らかの病気がある器質性出血
ホルモンバランスの乱れによる機能性出血
心配のない不正出血もありますが
◇器質性出血なら
→子宮筋腫、子宮内膜症、膣炎、子宮頸管ポリープ(良性)、子宮頸がん、子宮体がんなど
◇機能性出血なら
→無排卵月経、黄体機能不全、脳下垂体や卵巣などホルモン分泌を司る器官の機能低下など
が原因の場合もあります。
いずれにせよ、何らかの不調が起きているのは確かです。何が原因か、治療した方が良いか、そういったことは素人では判断できませんので婦人科を受診するのが良いとされています。
月経時に血の塊が出る
女性ひとりひとりの生理って具体的なことはわかりませんから、初めて経血中に大きな血の塊を見つけた時は、誰でもびっくりするそうです。経血量が多い女性に多いこの症状ですが、ひどい場合は、1ー3日間ぐらい不定期に起こります。
ゴボッという感じで自分でも膣から何か出たのがわかるんですが、トイレに行くと案の定…レバーそっくりの塊が生理ナプキンに…大きさは2ー3mmの場合もあれば、大きなものでは直径5cmを超える場合も。
これは病気なのか?
この血の塊は、子宮や膣の中に溜まっていた血が固まって出てきたものです。血液は時間が経つと固まるものですので、ああいう形になるんです。
この血の塊も不正出血同様、何らかの病気が原因なのかそうでないのかは、自己判断できません。特に「量が多い」「塊が大きい」「生理のたびに出る」「最近増えてきた」こういう場合は要注意です。
原因となっている病気として多いのは、子宮筋腫です。
ひどいPMSや生理痛には他の病気が隠れていることもある
婦人科の病気のサインは出血に限りません。生理前起こる様々な不調であるPMS、痛みがひどい生理痛、オリモノの色・におい、こういうものにも婦人科系の病気が隠れていることがあります。PMSと生理痛については、日常生活に支障をきたすようなら我慢せず受診。
日本では生理痛、出産の痛み、更年期障害など、女性の痛みや辛さはどこまでも我慢するのが自然というような風潮がありますが、これはとても時代遅れな考えです。無駄に苦痛を我慢しても、体に良いことは何もないんです。
低容量ピルをはじめとしたホルモン療法や適切な医療ケアを受ければとても楽になりますし、きちんと病院の指示に従って服用する薬には害はありません。
正常なオリモノって知ってる?
オリモノってどんな状態が正常か知っていますか?男性は当然知らないと思いますので参考までに解説いたします。
無色〜ごく薄い黄白色、においはほぼ無し
これが普通です。
色が濃い・茶色・血が混じっている・異臭がする・大量、こういう場合は膣炎などの病気になっている可能性が大。
また最近増えているカンジダ膣炎の場合
・オリモノが増える
・白いカッテージチーズ状のオリモノが出る
・痒い(稀に排尿時に痛みがある場合も)
・においがきつい
などの症状が見られます。
まとめ
男性にとって少し難しい話だったかと思います。
でも100%の知識ではなくともイイんです。大切なのは「たかが生理ぐらいで…」という考えを捨て、キャストがより生理休暇が取りやすい環境を作ることです。