風俗嬢はみんな病んでるってホント?
2022/10/24
「風俗嬢」というと、どのようなイメージをお持ちですか?風俗スタッフとして業界未経験で飛び込んでくる男性の多くは、大なり小なり風俗嬢を誤解していることが多いです。
- 風俗嬢=多額の借金
- 風俗嬢=性病
- 風俗嬢=H好き
そしてなかでも一番多いのが風俗嬢=病んでいるという大きな誤解です。そして悲しいことに、世間一般の風俗嬢へのイメージもほぼ同じです。
このように様々なマイナスイメージの誤解を持たれることから、風俗で働く女性は下に見られる傾向があります。正直、風俗業界で働くことに対し、引け目を感じたり世間体を気にする必要は一切ありません。
ですが、共に働き、女性をサポートすべき店舗スタッフが、働くキャストさんたちを見下すような態度をとることはお店にとって大きなマイナスとなってしまいます。
そこで今回は、世間一般的なイメージのように「風俗嬢はホントにみんな病んでいるのか」というテーマを掲げ、その実情や男性スタッフに求められる対応などを合わせてお届けします。
「メンヘラ」「病む」とは、何なのか?
メンヘラ、病むということ、どちらも心の病気であり、感情のコントロールができない状態にあるということに違いはありません。
「風俗嬢はみんな病んでいる」
「風俗嬢はメンヘラ率が高い」
このように言っている人たちは、果たしてその意味や違いを理解しているのか?
おそらくNOです。この記事を読んでいる方の中にも「メンヘラ=病む」同義語として認識している方も多いのではないでしょうか。
実は違う「メンヘラ」と「病む」ということ。意味=症状が違えば、接し方や対応も変わってきます。まずはその違いを見ていきましょう。
◇メンヘラとは
言葉の成り立ちとしてはメンタルヘルス(心の健康)の略語です。広義としては心に何かしらの問題を抱えている人を指しますが、昨今ではその中でも一部の症状を抱えている人に対し使われる言葉となっています。
- 自分最優先で人から愛されたい「かまってちゃん」
- 承認欲求が強い
- 自己肯定感の低さから思い込みが激しく、他人をも巻き込んでしまう
精神医学的に分類すると「境界性パーソナリティー障害」にもっとも当てはまると言われています。
◇病むとは
- マイナス思考になる
- 無気力状態
- 無気力無関心
- 鬱のような状態
ストレスを感じることで心のエネルギーが低下することで「抑うつ状態」となること。
風俗嬢はメンヘラ&病んでいる率が高いのか?
確かに一般的な職業(昼職)に比べると高い傾向にあります。ただ日本の総人口に対しての境界性パーソナリティー障害は約2%と言われており、仮に約30万人いると言われている風俗嬢の2%がメンヘラだとしても6000人程度です。
風俗嬢の半分以上がメンヘラということは決してありません。しかし、病んでいる率はメンヘラ以上だと推測されます。
メンヘラの一番の原因は家庭環境や幼少期の環境だと言われますが、この「病む」というのはストレス下では誰しもが陥る可能性があります。
風俗で働きだしてから「病んでしまった率」と捉えるべきでしょう。
風俗嬢はなぜ病みやすいのか?
風俗で働くということは、想像以上のストレスや不安と戦うことになります。性病・身バレ・稼ぎなど、挙げればキリがないのですが、そのどれも友達や家族などに気軽に相談できることではありません。
ひとりで思い悩み、その不安が膨らみ、徐々に思考がマイナスへと傾いてきてしまうのです。
外的要因は客
また日々男性客の欲望を受け止めている風俗嬢たち。それこそがもっとも大きな原因と言われています。
◇キモ客
言葉は悪いですが、普段なら絶対に相手にしないような生理的に無理な男性に対しても恋人のように振る舞わなければいけません。お金のためと割り切っていても、やはり自分が自分でないように思えたり、嫌悪感や罪悪感などに苛まれ、それがストレスとなってしまい病んでしまうことがあります。
◇デリカシーゼロ客
風俗嬢を見下し、欲望のままにひとりの女性であるということを忘れ、自分本位に乱暴に扱う不届き者。根掘り葉掘りプライベートのことなどを聞いてきたり、デリカシーの欠片もない客。「お客様」の立場であることをいいことに、弱い立場の風俗嬢を蔑み、ひとりで心のオナニーをしている輩に遭遇すると、じわじわ心がやられ病んでしまうことがあります。
転職を躊躇している方へ
風俗店スタッフとして高収入を得るためには、1にも2にも上手く女性をマネージメントすることが重要になります。ここまで読んで「やっぱりそんな女性たちをマネージメントするのは無理かも…」と思ったかもしれません。
しかし、店舗スタッフは精神科医ではないので、会話内容や言動などから状態を分析する能力は必要ありません。
これまでも何度もお伝えしてきましたが、大事なことは女性(キャスト)に対して常にリスペクトを持って接することです。リスペクトを持つためには、まずは風俗嬢に対する誤解や偏見をなくすことです。
風俗で働く女性たちが「病みやすい」ということは、ひとえにその女性たちの心が繊細であるということ。誤解や偏見を持ったまま店舗スタッフとして風俗業界で働き始めたとしても、デリケートでナイーブな女性たちにはあっさり心を見透かされてしまうでしょう。
決して忘れてはいけないことは、店舗スタッフのお給料はお店からではなく、実際に男性客を接客するキャストさんたちの頑張りによって捻出されているものです。これさえ常に頭に入れておけば、キャストさんたちへの対応も悪くなることはないはずです。
まとめ
様々な誤解を持たれ、心を病んでしまう風俗嬢は多いです。
しかし、そんな中でも女性たちは日々頑張って働いています。風俗店スタッフに求められることは、常に女性の立場に立って、寄り添ってあげることです。
女性をマネージメントすることは一見とても難しいようで、風俗業界に飛び込むことを躊躇してしまうかもしれませんが、リスペクトの心さえ持っていれば、特に難しいことではありません。
風俗業界は思いやりの心がある方であれば、いつでも大歓迎です!新たなステップアップの場としていかがでしょうか!