料理人の夢、諦めるのはまだ早い!穴場の求人、ここにあります
2023/12/30
調理師や料理人など「飲食業界=ブラック」というイメージを持つ人も多いです。薄給で長時間労働、そして立ち仕事での身体のキツさと、悪い意味で古い職人気質の先輩シェフからのパワハラでキツイという話も聞きます。
本当は料理人になりたかったけど、金銭的な面や業務量、環境などの問題で諦めざるを得なかった人も少なくありません。
また中高年の料理人が個人で営んでいるレストランの場合ですと、腕は全く衰えていないのに、膝や腰を悪くしてしまってその結果厨房に立てなくなってしまい、志半ばで店を畳む人も多くいらっしゃいます。
そんな中、ここ数年のナイトレジャー界隈では、本格的なフードを提供するお店も増えてきています。
キャバクラやホストクラブの厨房スタッフは、良い意味でそこまで忙しくありませんし、きちんと本格的なフード提供を売りにしている店舗でなら、作りがいのある素晴らしい料理で思う存分ご自分の料理の腕を振るうこともできます。
「料理が本当に好きだけど、通常の飲食店では心身共にキツすぎて病気になってしまったので、やむを得ず退職せざるを得なかった」という料理人の方にとっては、もしかしたらとても良い転職先になるのかもしれません。
そこで今回は、夜職やナイトレジャーと言われる界隈の料理人は果たして本当に稼げるのかを解説していきたいと思います。
日本の料理人は稼げない?
飲食業界でも料理人は特に「低賃金・重労働」「ブラック」と言われがちです。料理人の平均年収は約432万で、日本の平均年収が461万と言われているので少し平均を下回っております。職人の世界なので、下積み中は給料は低く・拘束時間は長いという会社もまだまだ多いです。
あと悪い意味で古い体制のお店だと、師匠の技術を「見て盗め」の一点張りでまともに大切な技術を教えもせず、それでも師匠の手本通りにできないと目茶苦茶に怒られるので、結果的に鬱や不眠になってしまい泣く泣く料理人を辞めざるを得なくなることもあります。
料理人の離職率は50.2%と高めなのは、こういった理由も背景にあるのかと思われます。
レシピは楽譜と同じです。古い時代の素晴らしい音楽を今現在でも演奏できるのは先人が楽譜を書き遺してくれたからです。
レシピもまた然りです。次世代に伝えたい至高の味ならば、なおのこと見て盗ませるよりレシピを書き遺して欲しいものですね。
ナイトレジャー界隈のキッチンがスゴイ
従来のキャバクラやホストクラブなどのキッチンといえば、ドリンクをつくるか、レトルトや出来合いのレンチンや、乾物などを盛り付けただけの簡単なフードを作るだけという店舗が大多数でした。
ですがここ数年で増えたのが、レストラン並みにしっかりした食事を作るという店舗です。
店舗の大きさや設備によって店内で作っていたり、すぐ近くの別の場所で作って店舗まで届けるタイプなどやり方は様々あります。中には輝かしい経歴のシェフがホストクラブなどのシェフとして働いていることも珍しくありません。
2000年代初頭、兵庫県神戸市某所には、専属シェフが常駐しているデミグラスソースがとても美味しい洋食SMバーがありました。これは今にして思うと相当時代を先取りしてましたね。
店舗によってはお客様に出すフード以外にも、キャストなどへまかないを作っているというところもあります。同伴出勤が無い日のキャストの胃袋を支えてくれるありがたいシステムです。
例えばまかないの無い店で勤務してるキャストの場合、同伴出勤の無い日は平気でカップ麺やうまい棒だけで過ごす人も少なくありません。
まかないがある店ですと同伴出勤の無い日のキャストたちにも栄養をきちんと採ってもらえるので、結果的にはキャストたちの健康管理もできる上に、体調不良が理由での離職率の低減ができることにも繋がっていきます。
ナイトレジャー業界はただでさえ身体を壊しやすい世界ですので、同伴出勤が無い日のキャストたちにまかないを出して健康管理をするのは、お店にとっても費用対効果の高い福利厚生だと言えるかもしれません。
最近ではホストやキャバクラ以外にもガールズバーなどでも本格的なフードを出したり、専属シェフを雇っている店舗も多いです。キッチンが狭すぎる店舗などでは、シェフが外部のキッチンであらかじめ作っておいたフードを営業開始前に納入しにくるか、あるいは営業中に外部のキッチンで作ったものを出前してくれたりすることもあります。
料理人として高収入を目指せる!
店舗の業種が「夜のお仕事」「水商売」と言われる業種になるので基本的に給与は高めに設定されているところが多くなっております。平均だと30~35万以上となっている店舗が多い傾向にあります。
店舗の営業日と合わせた週6日出勤というところも多いのですが、最近は週2休みを選べるところも増えてきています。営業時間が夕方~深夜になるので生活リズムは周りの人とずれてしまうのでそこだけ注意が必要ですが、「時差ボケ 直し方」で検索すると対策方法がたくさんヒットするのでオススメです。
体調管理はどの業界でも一番大切なことなので、しっかりと生活リズムを整えましょう。
かつて夜職業界は福利厚生が皆無あるいは必要最低限しかないというイメージがありましたが、それはもう昭和のアングラ映画の世界、太古の遺物のイメージですので即座にアップデートして下さい。
令和の夜職・ナイトレジャー業界は、もちろん福利厚生もしっかりしており、社員旅行などがある店舗が多いので、待遇も一般の企業とあまり変わらなくなっております。
下手なブラック飲食店よりもよっぽど福利厚生がしっかりした店舗も少なくないので、しっかりと求人広告を読み込んで、ご自分に合った店舗に応募してみてくださいね。
まとめ
当然ながらキャバクラやホストクラブのメイン売上はお酒なので、そうした場所での本格的なフード提供は、良い意味でサブ売上のパートになります。
そういった意味であまりバリバリ働かずマイペースにできるので、忙しすぎて心や身体を壊して退職してしまった料理人でも無理なく働くことができます。
なので、社会復帰一発目の職場に選んで、そこから回復してから第一線のお店に返り咲いてバリバリ働いても良いですし、逆にもうナイトレジャー業界の専属シェフとして腰を据えて、マイペースに無理せず働くのも一つの良い手です。そこはもうご自分のやりたい仕事と体調とを相談しながら決めれば良いかと思います。
料理人としての新たなる目標を、夜職・ナイトレジャー業界で叶えてみませんか?