引き抜きはNGだけど、スカウトはセーフ?その違いを解説!
2024/02/23
ある日突然、看板嬢が他店に移籍してしまった!聞くところによると引き抜き行為があったとかないとか・・・
一般企業において、より良い人材を得るために行われることもあるヘッドハンティングですが、実は風俗業界でも「引き抜き」という行為が存在します。
しかし、風俗業界におけるヘッドハンティング=引き抜きは、業界全体でタブーとされ、ご法度中のご法度。
人気嬢が取られた、悔しい!では済まされない大きなトラブルに発展する可能性もあります。
しかしご法度と言い牽制し合いながらも、現実には他店の女性を自分のお店に移籍させること自体はそんなに珍しくなく、誘われて移籍を決めたという女性も珍しくありません。
実は女性を誘うタイミングによっては引き抜きではなく「スカウト」になることもあるのです。
ここからはNGで、ここまではOKと、微妙な線引きのある「引き抜き」と「スカウト」について解説していきます!
風俗業界で「引き抜き」はご法度
風俗業界のご法度といえば「風紀」をイメージする人も多いですが、実は風紀以外にもご法度とされるものが存在します。それが女性キャストの「引き抜き」です。
なぜ引き抜きがご法度なのでしょうか?
風俗店ではキャストの求人に多額の経費を使い、面接や講習などに多くの時間を費やしています。そして、引き抜きされる女性も多くの指名客を抱えており、女性キャストを失う=売上がなくなることは店にとって大損害です。
そのため、ほとんどのお店でホームページなどの利用規約に「同業者、スカウト行為目的の方の利用をお断りします」等の記載をし、予防線を張っています。
そんな中で引き抜きをすると、90%以上の高い確率で女性が在籍しているお店とトラブルに発展します。場合によっては、罰金や迷惑料、損害賠償などを請求されることも少なくなく、スタッフ個人だけでなくお店同士を巻き込んだ大きな問題に発展することも考えられます。
こういったトラブルを避けるためにも、業界全体で引き抜き行為はご法度、タブーとされているのです。
しかし実際に働いてみると、先輩スタッフが他店から自店へ女の子を移籍させてくるといったことは珍しくありません。
実は、女性への声かけのタイミングややり方によっては「引き抜き」ではなく「スカウト」になる場合もあります。
これって引き抜き?スカウト?
やり方やタイミングによってはセーフになる可能性もあるってどういうこと?
一言に引き抜き・スカウトと言っても、新人風俗スタッフにはその微妙な線引きを理解するのは難しいかもしれません。
実際によくある例を見て、引き抜きorスカウトか考えていきましょう。
【ケース1】
看板嬢・人気嬢・フォロワーが多い・口コミの評判が良いなど、あらかじめ情報を仕入れたうえで女性を指名して、お店に一般客として来店します。
通常通りのサービスを受け、会話を楽しみ、しばらく通いながら信頼関係を築きました。
頃合いを見て女性に「実は俺、別のお店でスタッフとして働いているんだけど、うちのお店で働かない?〇〇ちゃんならすごく稼げると思うし、バックも今のこのお店より少し高くできるよ!」と話を切り出しました。
【ケース2】
あるお店の人気嬢のSNSを見ていたら、最近在籍店を辞めた、もしくは摘発などで突然在籍点がなくなったという投稿を見つけました。
該当のツイートに反応したあとに、DMで「よかったら自分のお店で働きませんか?」と声をかけました。
ケース1、ケース2、どちらとも女性に「自分の店で働かないか?」と声をかけたところは同じです。しかし、その結末は全く変わってきます。
【ケース1】は「引き抜き行為」とみなされます。このようなやり方で女性に話を持ちかけると、ほぼ100%に近い高確率で女性側の店舗にもバレ、トラブルに発展し、結局女性も移籍してこないという結果になります。
店舗によっては「引き抜き行為を報告すれば手当がもらえる」というところも多いです。
風俗で働く女性は、風俗スタッフなどの同業者の接客をすることを嫌う方も多く、サービスをした相手と同じ店で働くのなんてありえないと思う方も少なくありません。
こういった引き抜き目的での来店は、断った時点で来店が途絶えることがほとんどで、女性としては全くお金にならない客です。そのため、あっさりお店に報告されること間違いなしです。たとえ来店して一度もプレイをしていない、とても紳士的な客だったとしても、同様の結果になることがほとんどです。
一方【ケース2】のような場合はどうでしょうか。
既に退店している
前の在籍店に対し何らかの不満がある
お店が営業停止になっているなど、出勤できない状況で既に入っている姫予約のためにも早急に次の在籍店を決めたい
こういった背景がある場合、よほどコンセプトや価格帯が合わないというケースを除いては前向きに移籍を検討してくれることが多く、こちらは「スカウト行為」と判断される可能性が高いでしょう。
女性を移籍させてきたという成功例の多くはこのパターンです。
最近よくある例としては、めぼしい女性を見つけた場合、実際に客として来店することはせず、SNSなどで交流を深め、ここぞというタイミングで自店への移籍を提案するという方法です。
また店舗によっては、スカウトしたい女性と繋がっている女性キャストが自店に在籍している場合などは、その女性に協力してもらうこともあるようです。
まとめ
「引き抜き」と「スカウト」その違いをご理解いただけたでしょうか。
手塩にかけたキャストを引き抜かれることは、お店にとってはかけた経費や女性の売上をまるっと盗まれるようなものです。そして、その成功率は非常に低いためハイリスク・ローリターン、場合によってはマイナスにしかならない可能性もあります。
そして、大なり小なり必ずペナルティや制裁があると肝に銘じておきましょう。
良い女性を集めることは途方もない時間と労力と経費がかかりますが、安易に危ない橋を渡ることは全くおすすめできません。
もし、どうしても自店に欲しい女性を見つけてしまったら、今はそっとSNSをフォローするに留め、チャンスが巡ってくるのを待つのみです。
引き抜き行為はしない、させない!