どうして風俗嬢は面接をバックレるのか?
2022/10/31
店舗運営において常に悩みのタネなのが、面接のバックレです。
「風俗で働く女性はみんなルーズでテキトーだから仕方がない…」と思ってしまいますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
時間を割き、勇気を出して応募し、日程調整をしたにも関わらず、なぜ当日になってバックレてしまう女性がいるのか。女心と何とやら…と言いますが、変わりやすい女心、それだけが原因ではないのです。
今回は、女性たちがバックレてしまう本当の理由とその対策を考えていきましょう。
面接バックレ率を把握することが改善への第一歩
しっかりした運営を行うお店は、女性求人の応募状況をきちんと確認しています。
- ①どこの求人サイトからどの店舗へ応募なのか
- ②面接を組めたのか
- ③実際に面接に来たのか
この3点のチェックをしっかり行っているでしょうか?
また「3割減の法則」と言われるように、応募数に対して面接を組める割合が7割、さらに面接を組んで実際に面接に来る割合は4割となっています。
どの媒体のリーチ率が良いのか、出稿した文面は相応か、女性との直接のやりとりは適切に行えたか、細かくチェックすることで面接の成功率は変わってきます。
もちろん、上記の法則に当てはまらない場合もありますので、あくまでひとつの基準値と考えましょう。
なぜ、面接をバックレるのか?
求人に応募してきた女性が面接をバックレる原因は主に3つあります。
- ①面接に行くのが面倒になった
- ②もっと良い条件・待遇の店が見つかった
- ③やっぱり風俗は怖いイメージがあり、行く勇気がなくなった
どれも仕方がないといえば仕方がないですね。
- ①の面接が面倒になってしまった女性に対し「お約束したので絶対来てください!」とは言えません。面接に来るか否か、決定権は女性にあります。それこそ③のような風俗=怖いといったイメージを余計に与えてしまうだけです。
- ②他に良いお店が見つかったという女性に対し「特別に高額バックを用意します!」とは言えませんね。まだ実際に面談もしていない、応募の段階の女性に対し、いちいち別に条件・待遇を変えていては管理も大変ですし、お店の経営面でもデメリットになってしまいます。
- ③の女の子も①と同様です。これは我々が日々真面目に風俗店を運営し、少しずつイメージを改善していくしかありません。
8割が口コミを見ている
口コミサイトや掲示板、そしてSNSの普及により、誰でも簡単にネット上で口コミを見ることができます。ネット利用者の8割が口コミを検索・閲覧しているとの調査結果もあります。(株式会社クロス・マーケティングによる調査)
いまや風俗業界もネットビジネスと言われ、集客から女性キャストの求人もすべてネットを経由しています。
これまでの風俗業界は閉鎖的な部分がありました。遊ぶ側・働く側ともに、風俗というワードに後ろめたさがあり、なかなかリアルな部分が表に出てきませんでした。しかし今は、誰でも簡単にスマホから、匿名で口コミや体験談を書き込むことができてしまいます。
閉鎖的な時代を引きずり、風俗だから適当な対応でも問題ない!という考えでは、もはや生き残れない時代となりました。
「詳しくは面接でお話します!」
「とにかく面接に呼ぶ!」これが人事担当者の合言葉です。
昨今は女性の求人もすべてネット経由です。応募から面接日程の調整などの一連のフローも、求人フォームやLINEなどが主流となっています。
電話応募などに比べると、女性側の応募への心理的なハードルは下がりましたが、特に感じてほしいお店の雰囲気やスタッフの人柄などが伝わりづらいというデメリットがあります。
温度感の伝わりづらいテキストよりも、対面で雰囲気を感じ取って安心してほしい!という狙いもあり「とにかく面接へ!」これが合言葉となっているのです。
よくやりがちな例として…
○月○日に面接予定の△△です。質問があります。
日給保証5万円と書いていましたが、本当ですか?
詳しくは面接にてお話します!
ついついやってしまう返信ですが、女の子からすると「なんで事前に教えてくれないの?」という不信感が少なからず生まれてしまいます。
ただし、ここでバカ正直に日給保証について詳細な説明をする必要はありません。
現実問題として、多くのお店では日給保証の条件が厳しくなっています。しかし、それをありのまま女の子に伝えても「私じゃ無理かもな、じゃあやーめた!他のお店探そう!」となりかねません。
ポイントは情報を50〜60%しか出さないことです。
厳しい条件がある、というような明言は避け、少しでも女の子が実際に話を聞きたいと思えるような回答をするのがコツです。
お店を選ぶ基準 第2位「お店の雰囲気・スタッフの人柄」
女性が風俗のキャストとして働く理由は、当たり前ですが「お金」です。給与と待遇面、これがお店を選ぶ基準第1位となります。では2位はなんでしょうか?
それは「お店の雰囲気・スタッフの人柄」です。
人柄は「店柄」をつくるといわれ、店柄が良ければ、お客様の質が良くなります。客層はエリアで決まる!と言う方もいますが、お店の雰囲気や働くスタッフの対応で、客層は大きく変わります。
女性が「スタッフの対応が悪かった」と判断したということは、すなわち客層も悪いということになります。
前述したとおり、応募はネット経由で、求人フォーム・LINEなどテキストでのやり取りです。この面接の前段階でいう「スタッフの対応が悪かった」というのは
- ・返信が遅い
- ・文面が乱暴(できません!それは無理です!のような完全否定形など)
そして、先程も出てきた「質問をはぐらかす」も対応が悪いという印象を与えます。
まとめ
常に頭を悩ませるバックレ問題。やはり人間同士の問題なので、100%正解はありません。
風俗で働く、ということは女性にとって一筋縄ではいかない大きな決断です。
不安や心の葛藤があります。
完全に理解することは難しいかもしれませんが、応募女性の気持ちに寄り添う対応を心がけ、面接のバックレを1件でも2件でも減らしていきましょう!