そのイボイボは本当に性病?「フォアダイス」と「尖圭コンジローマ」の違いを解説します。
2023/07/18
皆さんセックスは好きですか?セックスライフは充実してますか?
充実したセックスライフに大切なものは性に対する正しい知識、そして性病や望まない妊娠を回避するためのきちんとした予防策です。
本日は性病と間違えがちなイボイボの「フォアダイス」と、本当の性病の「尖圭コンジローマ」の見分け方とその予防策についてお伝えしていきたいと思います。
そのイボイボは性病ではない可能性大!
ペニスにイボイボを発見してしまった…おそらく世の男性たちは、性病を疑います。しかし、ペニスにイボイボがある=性病確定!ではありません。
おそらくそれは十中八九、「フォアダイス」という生理的な現象の可能性が高いです。このイボイボの「フォアダイス」を成人男性の60%が持っていると言われており、これは決して性病ではありません。
しかし、だからと言って性病の尖圭(せんけい)コンジローマの可能性はゼロではありません。そこでこの二つの簡易的な見分け方をお伝えいたします。
見分け方
見分け方は非常に重要になり、分かりやすくなければいけませんので画像を参考にしましょう!
出典元:尖圭コンジローマとフォアダイス(亀頭のぶつぶつ)|銀座長澤クリニック
はい。この図の通り、フォアダイスと尖圭コンジローマではイボイボの大きさもできる場所も全然違いますね。尖圭コンジローマはカリフラワーや鶏冠状です。あなたは大丈夫でしたか?
女性も「尖圭コンジローマ」も発症する
尖圭コンジローマは男性だけに発症する性病ではありません。女性も発症する性病です。
女性性器では「大小陰唇」「膣前庭」「膣」「子宮頸部 」に発症します。
しつこいようですが、しっかりコンドームを着用することで感染率はグッと低くなります。
性病の中でも感染率が高い「尖圭コンジローマ」
最近何かと話題の「梅毒」。梅毒感染者の集計が始まって以来はじめて全国で1万以上の感染が確認され、今後も増加傾向にあります。
背景にはマッチングアプリなどによる、不特定多数の相手との性行為が影響しているとも言われています。
そして、梅毒の感染率は、性行為1回で感染する確率は15〜30%と言われています。
代表的な性病の感染率を見てみましょう。
- 淋病…約30%
- クラミジア…約30~50%
- 性器ヘルペス…約10%
- ※特定のパートナーとの性行為においての1年間での感染率
- 性器カンジダ…約5~10%
です。
しかし、先述したこれらの性病よりはるかに高い60〜80%の確率で感染する性病があるのをご存じでしょうか?
それが今回のテーマである「尖圭(せんけい)コンジローマ」です。
怖がらせてしまってごめんなさい。この感染率はあくまで、各性病を持った人物と、まともに予防をしないままで性行為した場合に感染する確率です。火のない所に煙は立たぬ!です。
これはコンドームなしでの性行為によるものですから、オーラルセックスも含めしっかりコンドームを着用することで、感染率はグッと低くなります。
HPVワクチンで尖圭(せんけい)コンジローマ感染予防!
女性にはお馴染み「子宮頸がん」ワクチンのHPVワクチン。実はこのHPVワクチンは男性も接種したほうが良いのです。そしてついに男性への接種も2020年12月に日本で承認されました。
打つべき理由としては、
感染率が高い「尖圭コンジローマ」の予防効果大!それだけではありません。何と中咽頭がん、肛門がんの予防にも効果があると言われています。
3回接種で合計6万円前後の自費診療ではあるけれど……
HPVワクチンは3回接種します。1回2万円前後が費用の相場となり、合計6万円前後の価格の自費診療となります。性病とガン予防でこの金額をどう取るかは個人の自由ですが、自費診療でも確定申告で医療費控除の申請をすれば控除対象になりますので、決してバカ高い買い物とは言い切れません。
自由診療の医療費は健康保険適応外となるので全額自己負担ですが、医療費控除の対象になります。それによって医療費の負担を軽減できます。
ただ、医療費控除は年末調整では受けられないため、確定申告で医療費控除の申請を行う必要があります。
引用元:自由診療の確定申告|自費の診療は医療費控除の対象になる? _ マネーフォワード クラウド
医療費控除を含めて考えたら、それほど高い買い物では無いと思います。
まとめ
性病じゃないイボイボ(フォアダイス)と性病のイボイボ(尖圭コンジローマ)ではこんなにも違いがあるんです。正しい知識を持てばフォアダイスは怖くもキモくもないということを理解して頂ければと思います。また、尖圭コンジローマもHPVワクチンで予防ができます。
安全で楽しいセックスライフのアシスタントとして一考してみてはいかがでしょうか?