デリヘル店舗スタッフの本当の仕事内容
2023/04/05
風俗の中で一番メジャーなのはデリヘル
現在、そして今後、風俗の中で一番多く主流を占める業種はデリバリーヘルス、デリヘルになります。複数の店舗を持つ大手デリヘルグループの場合、営業店舗と別に本社または本部部門を持ち、スタッフは本社・本部スタッフと店舗スタッフに分かれます。それほど大きくないデリヘルの場合は、店舗のみになるでしょう。
風俗業界で働く男性の多くはデリヘルの店舗スタッフ(内勤)として仕事をすることになります。
店舗型の衰退とデリヘル型の成長
かつて風俗の多くはソープランド、ファッションヘルス、ピンサロのような店舗型でした。お客様は各店舗まで足を運び、風俗嬢である女性は店舗内で接客をしました。店舗型風俗で勤務する男性スタッフの仕事内容は、来店したお客様への対応と案内、店舗の清掃や管理、古き良き時代には店前での呼び込みなどが含まれました。
風営法により厳しく規制されている今、一部地域を除き店舗型風俗は営業できませんし、新しく店舗型風俗を開店・営業することはほぼ不可能です。1990年代以降、店舗型風俗の衰退に代わり、急激に成長したのがデリヘルと呼ばれる無店舗型風俗でした。届出(許可ではない)さえすれば簡単に出店ができることから、それまで合法店・大手などごくわずかだったデリヘル経営に注目が集まりました。
そしてデリヘルは爆発的に増加しました。同じ無店舗型でも受付を備えたホテヘルは、受付に男性客が来店する店舗型的風俗の要素を持つため徐々に衰退していくと推測されています。
デリヘルの店舗スタッフは企業の営業と同じ花形
デリヘルは無店舗型で電話での受付になりますので、お客様とスタッフは顔を合わせません。完全に内勤という勤務スタイルになります。ですが、風俗店の利益は店舗の売上がすべてです。現場の店舗スタッフは一般企業でいうところの営業・営業管理と同じく、花形です。
給料は歩合制
風俗勤務の女性の給料は歩合制です。男性は給料制ですが、売上に応じたインセンティブ(歩合)があるので結果を出せば出すほど給料が上がります。風俗勤務の収入は実力主義です。実際、お客様に会って接客サービスをするのは風俗嬢である女性ですが、新規・リピートを問わず集客し売上を上げるためには、デリヘル店舗スタッフの力は欠かせません。店の売上が上がれば上がるほどデリヘル店舗スタッフは昇進・昇給します。
ではデリヘル店舗スタッフの仕事内容は具体的にどのようなものなのでしょうか。
デリヘル店舗スタッフの仕事内容
デリヘル店舗は午前中(デリヘルによっては早朝)から正午に開店し、早くても深夜、遅いと朝方まで営業します。大変長時間のため、デリヘルスタッフの勤務は、通常、早番(開店時間から、朝から)、遅番(夕方または夜から)のシフト制をとります。中には早番と遅番の間の中番というシフトもあります。
早番の朝一番の業務は開店準備
早番で勤務する場合、デリヘルスタッフの男性は店舗の開店時間より早く出勤します。デリヘルにもよるでしょうが、遅くても開店時間の1時間前には出勤し、開店準備をします。事務所を開け、前日の遅番の内勤スタッフからの引き継ぎ事項、金庫、メール、留守番電話、その日の出勤シフトや予約を確認します。
特に女性の出勤変更や予約については、正しくデータ入力・更新と連絡が行われているか確認する必要があります。
受付
デリヘルで1日中、最優先でしなくてはならない業務が受付です。
デリヘルでの受付業務はほぼ電話での受付になります。ホームページや風俗ポータルサイトなどを見た男性、リピーターのお客様から電話がかかってくるので、それに応対します。今からすぐという電話もあれば、遅い時間や明日以降の事前予約、問い合わせのみの場合もあります。
お客様にとって最初の窓口になるのがデリヘル店舗スタッフの男性です。電話対応は店の印象を左右するので感じのよい接客が必要です。またここで正確に受付ができないと、お客様の要望通りのサービス提供ができなかったり、女性の予定やドライバーの配車に影響し、後の予定が滅茶苦茶になったりキャンセルになってしまうことは想像がつくでしょう。
風俗やデリヘル未経験の男性がデリヘル店舗スタッフとして勤務してすぐは、この電話受付が一番手こずるかもしれませんが、いきなりすべてを任せられることはありません。店長や先輩スタッフの受付を聞いて覚えていきます。またマニュアルに従って受付しますが、しばらくは横についてレクチャーしてくれます。
メール、LINEなどにも随時対応
多くはありませんが、メールなどでも問い合わせが入ることがあります。電話ほど緊急性はありませんが、これも手が空いた時に対応していきます。
管理業務
受付という営業業務に加え、デリヘル店舗スタッフには管理業務も大きな仕事内容になります。
サイトの更新・管理
世はIT時代。数多のライバルデリヘルから男性に選ばれ、集客を高めるには、インターネットサイトの更新・管理が不可欠です。お客様が店舗に足を運ぶことができないデリヘルでは特にこの業務が重要になっています。
①自社ホームページ
ホームページの作成やメンテナンスは専門知識のある専属スタッフが担当するか外部に発注するので、デリヘル店舗スタッフがする仕事内容は、その日のブログ記事や女性の空き情報の更新、女性プロフィールの追加・削除などの業務です。
②風俗ポータルサイト
検索サイトから自社ホームページへダイレクトにやってくるお客様ばかりではありません。各種風俗ポータルサイト、広告サイトなども重要な役割を果たしています。こちらも決められたルーティン作業が仕事内容になります。
金銭管理
デリヘルの店舗では、お客様、女性、店舗の三者間で金銭のやり取りが発生します。
①売上管理
デリヘルでは女性が直接お客様から料金を受け取ります。女性が仕事を終え店舗に戻ってくると、男性スタッフはお金を受け取ります。紛失や受領ミスは、管理していた人間、その時に受領しておくべき人間の責任になりますので、忙しいとはいえ女性も男性スタッフもここはきちんとしておかなければいけません。
デリヘル店舗の場合、1本の仕事の金額が数万円ですので、1日の売上もかなりの金額になります。
②女性など日給の清算業務
風俗で働く女性の給料は日払いです。勤務時間が終わってあがる時に清算します。内勤スタッフやドライバーの男性も場合によっては日払いで日給を受け取る場合があります。
③その他支払
その他にも小口経費などの支払いがあります。
人の管理
①出勤管理
デリヘル店舗業務で最も大切な業務のひとつです。デリヘルの風俗嬢の出勤シフトは基本自由出勤なのですが、出勤が著しく低い日や時間帯があると店舗としては望ましくありません。ですので、前もってシフトを提出してもらった上で出勤調整をしたりします。また、女性の遅刻、欠勤、出勤変更などもしばしばありますのでその都度こまめに変更・更新します。
②ドライバーの手配
デリヘルは足となるドライバーや車が不可欠です。限られた専属ドライバーと複数のランダムなデリバリーをどううまく組み合わせて、送迎時に遅れのないようにするかが肝心です。深夜、お客様の自宅やホテルにドライバーが間に合わないと危険だったり、時間とタクシー代の無駄になりかねません。
③面接対応
男性内勤スタッフ、女性キャスト共に随時面接の問い合わせがあるので、経験を積んで上になってくるとこちらも対応します。
④女性のケア・相談
女性キャストが働きやすい環境を作ることは、デリヘル店舗スタッフの重要な仕事内容です。仕事上の相談は勿論、それ以外でもこまめに声をかけたり話をすることで、女性の体調、精神状態に気を配り、出勤と接客の改善を図ります。
遅番の最後の業務は営業日報の作成
夜勤務の遅番、最後の業務は営業日報の作成です。その日の出勤数、本数、店売上、問題点などを整理し報告します。
時々起こるイレギュラーな仕事内容
上記に挙げたのは毎日の定型的な業務ですが、デリヘル店舗に勤務しているとイレギュラーな業務が発生することもあります。
ドライバーがいない!臨時ドライバー
デリヘルでは、どうしてもドライバーを手配できない時には、店舗スタッフの男性がドライバーの代わりを務めることもあります。そのため、デリヘル店舗スタッフの仕事内容は内勤ですが、普通運転免許証や車を持っていることが応募条件になっている場合もあります。
女性からSOS!迅速に現場に向かう
そう起こらないことですが、絶対ないとはいえないのがデリバリーに行った先でトラブルが起こり女性からSOSの電話がかかってくることです。お客様がチェンジを希望したなど、電話で対応できる程度のトラブルなら良いのですが、大変なトラブルも時にはあるでしょう。そういう時、デリヘル店舗スタッフは迅速に現場に向かいます。女性キャストはデリヘル店舗の大切な人的資源です。保護しなくてはなりません。
そしてそのような状態に置かれた女性は本当に怖くて心細いことでしょう。何かあったら、男性スタッフがすぐに駆けつけてくれ守ってくれるという安心感は、店舗在籍女性にとって最大の信頼関係の基盤です。
まとめ
デリヘルの店舗スタッフの内勤業務を簡潔に言い表すと以下のふたつに要約されるといえるでしょう。
1 お客様へのサービス
2 店舗の女性キャストに働きやすい環境を提供