キャストから相談を受けた時…スタッフが気をつけたいこと
2022/05/04
風俗店スタッフの仕事で最も重要な業務の1つが、キャスト管理です。
キャスト管理が上手くできるかどうかが、その店の売上を左右すると言って過言ではありません。
このキャスト管理の中でも、なかなか難しくかつとても重要なのが、キャストからの相談を受けた時の対応です。
しかしこの「キャスト=風俗嬢からの相談」は、業界未経験の初心者スタッフにとって難関です。
まず、キャストが打ち明けるまで、どんな相談をされるか見当もつきません。
そんな状況で的確にアドバイスができるのか?
このように不安になるのは、必然です。
これに対応するには、来るべき時に備え、前もってキャストから相談を受けたときの対処法を知っておくことが大切です。
そこで、今回
- 多くのキャストが抱えやすい悩み
- アドバイスするときに注意すべきポイント
をまとめてみました。
アドバイスするときに注意すべきポイント
まずアドバイスするときに、絶対気を付けないといけない点がいくつかあります。
これを誤ると、キャストとの信頼関係は壊れ、二度と相談して貰えなくなります。
それどころか、本来の悩みではなく、相談した時のスタッフの対応が理由で、退店してしまうことだってあります。
①相談を拒否しない
キャスト管理はスタッフの主要な仕事です。
キャストの悩みに答えていくのは、お客様対応の次くらいに大事なことです。
スタッフには他にもいろいろな仕事があるので忙しいのはわかります。
ですが、相談できないような雰囲気を醸し出したり、後回しにし続けたり、ましてや真剣に取り合わないといった受け答えは、最悪です。
その場ですぐ対応できない時も、可能な限り迅速に時間を作り、キャストと向き合いましょう。
風俗嬢という仕事は、周りからは計り知れないストレスがあります。
それを理解してサポートするのが、我々スタッフの仕事です。
②耳を傾ける、上から目線でアドバイスしない
どうも聞き下手な人というのがいて、キャストの話を最後まで聞かず、自分の意見でバッサリ切ってしまうんです。
これはアドバイスとしては、最悪です。
スタッフにしてみれば
- 何言ってんだ
- またその話か
と思うような相談や悩みもあるかもしれません。
例えば、ホストにはまって、もうやめるやめると言いながら十何回目かの未収(ツケ飲み)をして、翌日嘆いているとか…
お客さんについての愚痴とか…
でもどんな話でも、まずは一旦女性の言い分を聞きましょう。
そしてアドバイスするときは、決して上から目線にならないようにしてください。
実は、風俗嬢には、プライドの高い女性や、頭の良い女性も少なくありません。
私がデリヘルで働いていた時も
- 元高級ソープ嬢
- 元高級クラブのホステス
- アイドルの卵
- 元一流企業のOL
- 有名大学の学生
といった女性が、風俗嬢として働いていました。
こちらが調子に乗って浅い知識で上から目線で話せば、人間性を疑われかねません。
③「仕事だから」「仕事なんだから」を頻発しない
最終的には、キャストに多少なりとも我慢してもらわなければならない相談内容は多々あります。
ですがそういう時も「仕事だから」「仕事なんだから」と、押さえつけるのは良くないです。
受け答えに困ると、この「仕事だから」「仕事なんだから」ってつい言ってしまうんですよね。
でもこれは、最後の仕上げか最終兵器くらいに思ってください。
「仕事だから」「仕事なんだから」しか言わないスタッフなんて、相談する意味がありません。
④女性によって態度を変えない
自分のお気に入りかどうかで態度を変える。
非常に残念なことですが、このような不届きなスタッフが中にはいることは事実です。
これは絶対にダメです。
相談した当のキャストだけでなく、その様子を見ている周りの女性達からも信頼を失います。
⑤断らなければならないことはハッキリ断る
例えば、お金を貸して欲しい、彼氏になって欲しい、あの子が嫌いだから辞めさせろといったような、できない相談を受けることがあるかもしれません。
何でも話自体はしっかり聞いた上で、ルールに則って、できないことはハッキリとできないと言いましょう。
キャストが抱える悩み
キャストがどのような悩みを抱えるかは、もちろん様々ですが、その中でもよく相談されるものを紹介します。
①お客様との会話が苦手
新人キャストから非常に多い相談です。
これはよくわかりますね。
お客様は年齢も、職業も、性格もバラバラ。
中には癖のある男性や、コミュ障な男性もいます。
マニュアルにある程度まとめてある風俗店もありますが、そうでない場合は、具体的な例を示しつつ
- 難しいテクニックより、雰囲気が大事
- 接客ノートの活用
- 男性が言われたいこと
などをアドバイスしてください。
②プレイ時間の配分
これも新人キャストの悩みの代表的なものです。
アドバイスをした上で、なかなか掴みにくそうであれば、講習を勧めることもあります。
③どこまで我慢すれば良いのか
いわゆる本番強要や乱暴な指入れなど悪質なお客さんに関しては、基本のかわし方をアドバイスした上で、それでダメなら我慢しなくていいことを教えます。
そうしないと、キャストが辞めて他店に行ってしまうからです。
④指名の取り方
本指名が思ったように取れない
これは多数の風俗嬢が一度は悩むことです。
本指名が多ければ、女性も稼げ、店も売上が上がります。
この悩みを打ち明ける風俗嬢は、稼ぎたい気持ちがある金の卵です。
⑤お金
借金返済、ホストなど、お金に困っている風俗嬢は少なからずいます。
バンス制度がある風俗店も多くないですから、スタッフにお金を貸して欲しいと相談してくる風俗嬢も中にはいます。
これは断らなくてはいけません。
風俗店では個人間の金銭授受(貸し借り)は、キャスト同士であろうが、キャストとスタッフ、キャストとお客様、どれであっても禁止しています。
代わりに、必要な金額が稼げるような出勤シフトを一緒に考えていきます。
⑥他の店舗スタッフから迫られている
ご法度のはずのスタッフと風俗嬢の色恋沙汰ですが、時にこのような相談を受けます。
これは新人スタッフの手に負える案件ではないです。
当事者2人から詳しい話を聞く必要がありますし、両者の言い分が食い違うこともあります。
なので、キャストから事情を聞いたら、店長など適切な上役に繋ぐのが正解です。
キャストには、心配しなくて良いことと上役が適切に対処してくれることを伝えます。
⑦稼げなくて辛い
勇気を出し、嫌なことを我慢して働いているのに稼げない
これは風俗嬢として働いていて、最もツライことです。
1人1人のキャスト女性が、望む金額を稼げるようにすることが我々スタッフの仕事です。
その女性の足りていない点、改善できる点を一緒に探したり、良さをお客様にアピールできるようプロデュースします。
⑧お客様をNGにしたい、店外要求やストーカー
風俗嬢は、どうしても苦手なお客様をNG指定することができます。
特に厄介なのは、風俗嬢に本気で恋してしまい
- 店外でのお付き合いを求める
- ストーカー行為をする
こういった男性です。
こうなるともはや「お客様」ではありません。
万が一にも事件に発展しないように
また女性の不安や恐怖を取り除くために
NG、出禁などしっかり対応します。
この悩みを打ち明けるまでに、風俗嬢は大変悩んでいます。
なぜならこのような客は得てして、太客のリピーターなので、失うと指名や稼ぎが減るからです。
最後に
スタッフのきめ細やかなケアがあるかないかで、キャストの定着率は大きく変わります。
中には相談することができず、1人で抱え込んでしまうキャストもいます。
そのため、スタッフは、キャストの言動に日頃から注意を払う必要があります。
次のような様子が見られたら!キャストが悩みを抱えているときに発信するSOSだと思ってください。
・出勤が減る
・欠勤が増える
・目を合わせなくなる
・笑顔がなくなる
・突然、「集団待機しか無理ですか?自宅待機でもいいんですが…」「源氏名って変えることできますか?」など思いがけない質問をしてくる
・「また、話聞いてもらってもいいですか?」これは「今すぐ助けて」の意味です
もちろんキャストも、初心者スタッフには、あまり相談しないかもしれません。
でも今後必ずこういった相談を受ける日がやってきます。
キャストからの信頼が厚く、スピード昇進していくスタッフほど、早くから女性の相談にしっかり対応しています。