実は理由があった、風俗キャストの当欠問題
どうしてキャストは当欠するんだろう?仕事を何だと思ってるんだ…
このように感じている方はいませんか?
風俗業界は一般的な職種に比べると、当欠(当日欠勤)に寛容です。
そうとはいっても、当欠の連絡をするとあからさまに嫌味な、もしくはぶっきらぼうな対応をするスタッフがいるのも事実です。
最近風俗業界でも女性の内勤スタッフが増えてきましたが、まだまだ男性の方が多く、「女性特有」の悩みを理解してくれない!と不満を持つキャストも少なくありません。
そこで今回は風俗スタッフの悩みのタネ、キャストの当欠と、それに深く関係する「女性特有」の問題について解説していきたいと思います。
当欠したくてしているわけじゃない
まずはじめに風俗店のスタッフとして理解しておくべきなのが「女性キャストは当欠したくてしているわけじゃない」ということです。
キャスト自身も当欠することは褒められることではなく、スタッフに良い顔されないということも分かっています。
ではなぜ当欠をするのでしょうか?
- 不正出血
- 家庭の事情
- 偏頭痛
- 急な発熱、蕁麻疹など
これらは当欠の理由としてよくあるものですが、共通点があります。
「その日ならないと分からない、突発的なもの」
ということです。
「明日不正出血しそうだな〜」と予測できるものではないのです。
そして、不正出血を含む体調不良の場合、無理せず休んだ方が結果的にお店としてもプラスに働くことが多いです。
例えば、不正出血している状態でプレイをすると、傷がついてしまったり炎症を起こす可能性があります。
発熱や蕁麻疹、頭痛など、万全でない状態での接客ではお客様に不快な思いをさせてしまったり、
それを口コミに書かれることでそのお客様のリピートはおろか、お店全体のイメージダウンにも繋がります。
女性特有のカラダの悩み
キャストの扱いに悩んでいる男性スタッフは多いかと思います。
その理由のひとつに「女性特有」のことが原因であることがあります。
PMS
女性特有といえばPMS(月経前症候群)です。これは月経前に現れる身体的・精神的な不調を指します。
一般的には月経前の3〜10日前から症状が現れ、月経が始まると症状は軽減すると言われています。
PMSの症状は20代後半から30代がピークとされていますが、PMSには個人差があり、症状が重い人から、症状をほぼ感じないという人まで様々です。
PMSの原因やメカニズムはまだはっきりと分かっていません。
PMSの代表的な症状としては…
- 情緒不安定
- イライラ
- 眠気
- 集中力の低下
- 睡眠障害
- 食欲の変動
- めまい、腰痛、腹痛、むくみ、腹部の張り、乳房の張りなど身体的異常
これらの症状により体調不良を感じ、寝ていたい、起き上がれないということもあります。
ホルモンバランス
昨今、女性のホルモン変化に関する研究が進み、「ハッピーサイクル」と呼ばれる感情のバイオリズムが存在することが分かってきました。
これは「リセット期」「キラキラ期」「ニュートラル期」「アンバランス期」という4つの期間に分けられます。
リセット期はいわゆる生理期間にあたります。気分が落ち込みやすく、身体が疲れやすくなり、むくみや吹き出物が出ることがあります。
キラキラ期は生理後半から生理明けにあたり、体調が回復し、やる気UP、肌のツヤもよくなり、精神的にも積極的になれる時期です。
ニュートラル期では、キラキラ期から徐々に気分は落ち着き、少しセンチメンタルになることもあります。
そして、最後のアンバランス期では、先程もご説明した「PMS」の影響で心身が不安定になり、イライラしたり攻撃的になったり、感情のコントロールが難しい時期です。
これらの期間に女性の気持ちは大きく変化し、感情の起伏が激しいとされています。
ただし、サイクルの期間も20日程度の短い方から40日ほどの長い方もいたり、個人差も大きいです。
気象病
近年よく耳にする気象病ですが、こちらは女性特有のものというわけではなく、年齢や性別に関係なく発生する可能性があります。
しかし、月経周期によるホルモンバランスの変化と気象や気圧の変化が組み合わさることで、自律神経の乱れを引き起こしやすくなります。
そのため、月経がある女性の方が特に影響を受けやすいと言われています。
季節の変わり目や梅雨、台風が多い時期などの気候変化が激しい時期に症状が現れやすいため、梅雨の時期にあたる今こそその症状を訴えるキャストが増える可能性があります。
気象病の症状には…
- 頭痛
- めまい
- 疲労感
- 関節痛
- 気分の落ち込み(うつ)
- 吐き気、
- 喘息
などさまざまなものがあります。これらの症状は自分でコントロールすることが難しく、つらい経験となるでしょう。
仮病で休んでるわけじゃない!
性別や年齢を問わず誰だって突然体調が悪くなることはあります。
しかし、特に女性は風邪や腹痛だけでなく、ホルモンバランスやPMSなど、色々なものに体調を振り回されています。
これまで、キャストから「PMSが酷くて…」と当欠の連絡が来たときに「またですか?」と冷たい対応をしてしまっていた方もいるかもしれません。
もちろん当欠が多いのはよろしくないですが、無理して出勤したところで良い成果がでることはほぼないでしょう。
むしろ、免疫が下がっているのに無理をして、余計に悪化してその後欠勤が続いてしまっては元も子もありません。
「どうせ仮病」って言わないで
当欠連絡をすると「は?当欠?どうせ仮病でしょ?」と口にはせずとも、嫌な態度で対応するスタッフがたまにいます。
しかし、本当に体調が悪いキャストに対しそのような対応をされてしまったらどうなるでしょうか?
これまで築いた信頼関係は一発で壊れます。
自分が具合が悪く、高熱で苦しんでいるとき、泣きながら猛烈に吐いているとき、そんなときに「どうせ」「仮病」「ちゃんと」「自己管理」このように突き放すような対応をされたらどう感じますか?
体調不良のとき、人はメンタルも弱っています。間違いなく、深く傷つくことになります。
なかには「なんか面倒くさい」程度の理由で、平気で当欠を繰り返すキャストがいるのも事実で、対応が雑になってしまう気持ちもわかります。
しかし、女の子の中にはつらいときでもスタッフに気を遣わせないように声色や話し方が明るい子もいます。
ただの仮病か、本当なのか、100%間違わずに判断できる人はなかなかいないでしょう。
ですので、仮病だろうとは思っていても、基本は丁寧な対応を心がけるべきです。
まとめ
今回は男性には理解しづらい女性ならではの体調不良や、当欠の対応方法について解説しました。
女心と秋の空、といいますが、現実に女性は普段からホルモンバランスなど、目に見えないものと戦い振り回されています。加えて、風俗は心身ともに負担のかかる仕事です。
風俗スタッフにお願いしたいのは、常にキャストの味方であってほしいということです。
いつも誠実で頼りになるスタッフなら、もしやむを得ない理由で当欠したとしても、次の出勤時には「迷惑かけちゃったから今日は頑張ろう!」と思えるものです。