「性行為をする男性全員」に知っていて欲しい梅毒について解説
2023/11/04
定期的に目にするようになった梅毒の感染者数増加のニュース。日本国内では数年前からどんどんと梅毒の感染者数が増えています。
最初はそれほど真剣に捉えていなかった人でも、さすがに怖いと感じる数字になりつつあります。
梅毒をはじめとした性病予防は、女性側だけが意識しても意味がありません。
今回は、男性スタッフや風俗のお客様だとかは関係なく、「性行為をする男性全員」が知っていて欲しい梅毒の解説記事です。
なおここで言う性行為とは挿入やSEXだけを指しません。性的な行為全般と捉えてくださるようお願いいたします。
梅毒の感染者数増加が止まらない
最近、梅毒が増えているというニュースをどこかで目にしたという人は多いでしょう。
2023年の梅毒感染者は1万人超え
これは過去最多ペースの増加です。
増加の理由は色々ありますが、風俗や裏アカ、パパ活など、不特定多数と性的接触をする人が増えたからと言われています。
実際のところ、風俗の女性キャストは、月一ではなく月に複数回検査を受ける女性も増えてきています。それだけ性病に対する意識が高くなってきているのです。
一方男性はというと性病検査結果を持参してくる意識高い風俗客もいます。が、「俺は大丈夫」と検査に行こうともしない人はかなり多いのが実情です。
この「自分は大丈夫」という思い込みは、風俗客だけでなく、男性、素人によく見られる傾向だと言えます。
梅毒って?
梅毒は性病、怖い病気という程度のぼんやりした知識しかない人は意外に多いもの。梅毒とはどのような病気なのか、解説したいと思います。
梅毒は、梅毒トレポネーマによる細菌性の性感染症です。かつては命に関わり、命拾いしても鼻がなくなったり脳を侵されるなど危険な病気でした。
しかしペニシリンの普及で、世界的には第二次世界大戦後に梅毒の発生は激減しました。
素晴らしい。
ところが、1990年頃から複数の国で再流行が始まりました。
梅毒の感染経路は、性的接触など、感染者の粘膜や皮膚との直接接触です。
梅毒の治療方法は?
梅毒の治療法としては、ペニシリン系の抗菌薬の投与が有効です。
世界的に梅毒の標準治療薬として用いられている「ベンジルペニシリンベンザチン筋注製剤」
実はこの薬が日本では使用できない状態が続いていたんです。
しかしながら梅毒の流行を受け、日本でも2021年9月に国内の販売製造が承認されました。
梅毒の初期症状は?
梅毒の症状を段階順に解説します。
第1期
感染後3週程で、感染場所にできものやしこり、ただれの症状ができます。
これは何も治療しなくても、しばらくすると消えてしまうので気づかない人も多いです。
第2期
第1期の症状が一旦消えた後、1~3ヶ月経つと、手のひらや足の裏など全身に発疹やブツブツができます。
ところがこれもまた、数週間~数か月で症状が消えてしまうのです。
※よくネットで見る写真などでは、くっきりと梅毒特有のバラ疹が出ていますが、実際は薄くバラ疹が出る程度や無症状だったというケースが多いです。
感染増加の理由の一つに、気づきにくいということが挙げられるでしょう。
男性も定期的な検査が大事
やはり定期的な検査は、風俗などで働く女性だけではなく、男性もする必要があります。
既婚者の場合は、知らない間に家族に移している場合もあるからです。
風俗やパパ活など、或いは不倫などもそうですが、家族に内緒で遊んでいるうちに、梅毒にかかっていた…こんな事はもう珍しい話ではありません。
特に、プロの風俗嬢のように正規の仕事という意識が希薄なパパ活や裏アカなどの女性。彼女達は性病検査を1度も受けていないという女性の方が多いくらいなんです。
素人(寄り)だから安全?とんでもございません。
風俗の方が危ないというイメージを持つ人もいますが、風俗の場合は、店も風俗嬢もリスクに敏感です。
風俗にはいろんなジャンルがありますが、サービス内容が濃密になるほど、定期性病検査の結果を提出するまで働けないお店の割合が多いのです。
梅毒の治療をしないまま、妻に感染させ、またそのまま出産するとどうなるか知っていますか。
生まれてくる子供が先天性の梅毒に感染してしまう可能性が高いんです。父親としてそれだけは避けたいものです。
男性の性病検査ってどこで受けれる?
ここまで呼んで、性病検査を受けようと思われた方はたくさんいらっしゃるでしょう。とはいえ、今まで性病検査を受けたことがない方もこれまた多いはず。
まず性病専門のクリニックや泌尿器科などであれば、簡単に検査を受け、比較的迅速に結果を知ることができます。
また郵送キットでも検査は受けることが可能ですので、クリニックに行けない方は活用してください。
精度は下がりますが、迅速検査を行っている病院(クリニック)もあります。
定期検査ではなく、心当たりがあるなどすぐに結果を知りたい!という場合もあるでしょう。
その時は、通常の検査に迅速検査をプラスする方法もオススメです。
まとめ
今回は、近年増加が著しい梅毒感染について、感染経路、症状、検査、治療について情報定期する記事をお送りしました。
特に男性の「他人事」意識
裏垢、援交、パパ活などで性行為をする女性の衛生対策や性病検査への知識や関心の低さ
この二つはかなり危険です。
今はどのような性病も早期検査、早期発見、早期治療で良くなる時代です。
性行為をするなら、性病予防と検査はマナー。そう、全ての男性が感じてくれますように。